株式会社エスポアの決算報告が公表されましたね。この会社は不動産のコーディネートやマネジメントに特化した事業を展開しています。今期は前期と比べて業績がダウンしておりますが、新しい事業への取り組みなどで収益力の向上を目指しているようです。今後の業績に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 株式会社エスポア
証券コード: 32600
決算期: 2024年2月期
株式会社エスポアの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスポアの決算日は2月末日です。年1回の通常決算に加え、四半期決算も行っています。今回は2024年3月1日から5月31日までの第1四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社エスポアは、不動産のコーディネートやマネジメントに特化したデベロッパーです。具体的には、自社で開発した物件の販売、他社が開発した物件の販売、商業施設の賃貸管理、不動産コンサルティングなどを手がけています。また、新たに時間貸し駐車場事業にも参入しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第1四半期は、前年同期と比べて売上が90.6%減少し、営業損失に転落しています。これは主力の賃貸・管理事業の収益が大幅に減少したためです。しかし、新たな事業である時間貸し駐車場事業の立ち上げなどで収益力の回復を目指しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績を見ると、前期は大きな物件の売却があったため売上が大幅に増加しましたが、今期は前期の反動で大きく減少しています。経常利益も大幅な減少となっています。経営環境の変化に柔軟に対応しながら、新しい収益モデルの構築を進めていく必要があるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
今期第1四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が9億2,400万円となっています。前期末から2億1,600万円ほど減少しています。これは主に現金預金の減少によるものですが、一方で新しい事業のための固定資産が増加しています。
資産の部
資産の部では、現金預金が6億2,800万円と大きな割合を占めています。一方で、不動産関連の棚卸資産も3億8,400万円あります。固定資産では、新規事業用の土地や建物が増加しているのが特徴的です。
負債の部
負債の部では、借入金が7億4,000万円あり、これが大部分を占めています。また、仕入先に対する未払金や未払消費税などの流動負債も一定の割合を占めています。
純資産の部
純資産の部は8,100万円となっており、自己資本比率は8.8%と低い水準にあります。新株予約権の行使により資本が増強されつつありますが、収益力の回復が課題となっています。
ROAとROE
ROAは△4.7%、ROEは△53.4%と大幅なマイナスとなっています。これは経常利益が大幅な赤字となったためです。資産効率やレバレッジの改善も含め、財務体質の強化に取り組む必要があるでしょう。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは△3億5,100万円、投資キャッシュフローは8,400万円のプラスとなっています。新規事業への設備投資があった一方で、大型物件の売却によりプラスになったようです。財務キャッシュフローは△1,500万円と小幅なマイナスでした。
配当の支払額
第1四半期では配当の支払いはありませんでした。過去の実績を見ると、年間で1株当たり10円程度の配当を行っていますが、今期の業績から判断すると、配当は見送られる可能性もあるかもしれません。
今後の展望
株式会社エスポアは、不動産の活性化を追求し新たな価値を創造することを目指しています。過去の主力事業が苦戦する中で、時間貸し駐車場事業の立ち上げなど、新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。収益力の向上と財務体質の強化が課題となっていますが、企業理念に沿った事業展開で、今後の業績回復が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社エスポアは、不動産のコーディネートやマネジメントを主力事業としてきましたが、経営環境の変化によりこれまでの収益モデルが通用しにくくなってきています。そのため、新しい事業への取り組みや事業ポートフォリオの見直しなどに着手しています。収益力と財務体質の改善が喫緊の課題となっていますが、引き続き企業理念の実現に向けて取り組んでいくことが期待されます。
株式会社エスポアの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスポアの決算日は2月末日で、年1回の通常決算に加え四半期決算も行っています。過去の実績では、1株当たり10円程度の配当を行っていましたが、今期の業績から判断すると、配当は見送られる可能性もあるかもしれません。今後の収益力の向上と財務体質の強化に期待が寄せられています。