こんにちは!株式会社フィル・カンパニーの2023年12月期第2四半期決算をお届けします。空間ソリューション事業に特化した同社は、独創性の高いプロジェクトを展開しており、着実な業績成長を遂げています。今回の決算も、売上やボトムラインの改善など、良好な結果となりましたので、ご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社フィル・カンパニー
証券コード: E32571
決算期: 11月決算
株式会社フィル・カンパニーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フィル・カンパニーの決算は11月決算で、第2四半期決算は5月末に行われます。ですので、今回ご紹介しているのが2023年12月期第2四半期決算となります。
主な事業
株式会社フィル・カンパニーは、「まちのスキマを「創造」で満たす」をパーパスに掲げ、「空中店舗フィル・パーク」や「プレミアムガレージハウス」などの独自の商品開発に取り組む企業です。土地オーナーと地域にとって三方良しの空間ソリューションを提供することで、「まちづくり」に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の第2四半期連結累計期間の売上高は1,326,709千円となり、前年同期比で28.5%減となりました。一方で、売上総利益率は32.0%と前年同期比で9.1ポイント改善しています。これは、新規受注の増加によって売上総利益率の高い契約時の売上が増加したためです。
売上・利益の推移
過去1年間の業績を見てみると、売上高は1,855,240千円から1,326,709千円と減少しています。これは、当第2四半期連結累計期間に竣工を迎えるプロジェクトの件数が前年同期に比べて少なかったことが影響しています。一方で、売上総利益率は22.9%から32.0%と大幅に改善しています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、資産は7,025,773千円と前期末比で1,574,997千円増加しています。これは主として、現金及び預金が457,444千円、販売用不動産が910,345千円増加したことによるものです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,913,828千円、販売用不動産が1,746,371千円となっています。この販売用不動産の増加は、開発用地の取得が順調に進んでいることを示しています。
負債の部
負債の部では、前受金が1,691,094千円と大幅に増加しています。これは、新規受注の増加に伴う前受金の増加によるものです。また、長期借入金が1,311,462千円と、資金調達も着実に進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、2,562,925千円となっています。前期末比で167,539千円減少しているのは、配当金の支払いと親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の25.9%から当第2四半期連結会計期間末時点の19.6%に低下しています。一方でROEは前期末の69.8%から52.4%に低下しています。これは、当期の業績悪化と販売用不動産の増加などによる資産の増加が影響しているためです。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが294,417千円のマイナスとなっています。これは、税金等調整前四半期純損失の計上や棚卸資産の増加など、運転資金の増加によるものです。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは305,700千円のプラスとなっており、定期預金の払戻しなどによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは753,161千円のプラスで、主に長期借入れによる収入によるものです。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間において、1株当たり5円の配当を実施しています。自己株式も保有しており、この自己株式に対する配当金177千円も含まれています。今後も株主還元を意識した安定的な配当を行っていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社フィル・カンパニーは、引き続き「まちのスキマを「創造」で満たす」というコンセプトのもと、「空中店舗フィル・パーク」や「プレミアムガレージハウス」などの独自の商品開発に注力していきます。受注残高も増加傾向にあり、今後の業績拡大が期待できます。また、人材の採用強化や業務プロセスの改革など、事業基盤の強化にも取り組んでいくとのことです。
編集部のまとめ
株式会社フィル・カンパニーは、これまでの実績を踏まえ、「まちづくり」に資する独創的なプロジェクトを展開し続けています。今期の業績は一時的な減少となりましたが、既存事業の収益性改善や新規受注の増加などから、今後の業績回復が期待できそうです。特に、受注残高の増加は非常に好材料といえるでしょう。今後も同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社フィル・カンパニーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フィル・カンパニーの決算は11月決算で、第2四半期決算は5月末に行われます。また、当期は1株当たり5円の配当を実施しました。株主還元に取り組む同社ですが、今後の業績回復に期待が高まっています。