株式会社THEグローバル社の最新の四半期決算報告書が発表されました。好調な業績を収めており、新型コロナの影響が和らぐなか、同社の事業展開に注目が集まっています。事業内容や業績の推移、財務状況などを詳しく見ていきましょう。
企業情報
企業名: 株式会社THEグローバル社
証券コード: 32710
決算期: 2023年6月期
株式会社THEグローバル社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社THEグローバル社の決算期は6月期で、年4回の四半期決算を行っています。直近の決算は2023年12月31日を期末とする第2四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社THEグローバル社は、分譲マンション事業、収益物件事業、販売代理事業、建物管理事業、ホテル事業などを展開する総合不動産会社です。首都圏を中心に、分譲マンションの開発や販売、収益物件の開発・運営、マンション管理などを手がけており、事業領域は幅広く、多角化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比23.0%増の16,892百万円、営業利益が同200.5%増の1,489百万円、経常利益が同467.3%増の1,216百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同485.7%増の910百万円と大幅な増収増益となりました。売上総利益率は前年同期の16.4%から20.1%に改善しており、収益性も高まっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は42,393百万円、経常利益は910百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,695百万円と推移しています。分譲マンション事業や収益物件事業が業績の柱となっており、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の連結貸借対照表をみると、資産が前期末比9,536百万円増加の42,780百万円、負債が同8,623百万円増加の36,575百万円、純資産が同912百万円増加の6,205百万円となっています。事業拡大に向けた投資が進められているものの、財務基盤も健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、物件の仕入により仕掛販売用不動産が13,635百万円増加したことが主因で総資産が大幅に増加しました。一方で、物件の引渡により販売用不動産が2,116百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、有利子負債が9,823百万円増加したことが特徴的です。事業拡大に向けた投資資金として借入が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が910百万円増加しており、自己資本比率は前期末の15.9%から14.5%に低下したものの、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の4.0%から5.0%に、ROEは同15.9%から14.5%にそれぞれ改善しています。収益性と資本効率が高まっていることが確認できます。不動産売買や運営、管理など、各事業が好調に推移している様子がうかがえます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスの11,396百万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスの443百万円、財務活動によるキャッシュ・フローがプラスの9,766百万円となっています。事業拡大に伴う運転資金需要の増加により営業CF がマイナスとなっていますが、有利子負債の増加により財務CF がプラスに推移しています。
配当の支払額
当社は現在、配当を行っていませんが、今後の業績動向や財務状況を勘案しながら、適切な利益配分を検討していくとしています。株主還元策の強化に期待が集まっています。
今後の展望
株式会社THEグローバル社は、首都圏を中心とした分譲及び収益物件用地の仕入れ強化を図るほか、ホテル事業も順調に回復傾向にあり、引き続き事業拡大を目指していく方針です。収益物件の開発や売却を通じて安定した収益基盤の確立を目指すとともに、更なる業績拡大と企業価値向上に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
株式会社THEグローバル社は、コロナ禍の影響から回復基調にあり、当期の業績は大幅な増収増益となりました。分譲マンション事業や収益物件事業が牽引役となっており、同社の事業の幅広さと収益力の高さがうかがえます。今後も首都圏の不動産マーケットを中心に事業展開を進め、安定した収益基盤の構築を目指しています。株主還元策の強化にも期待がかかっており、同社の動向に注目が集まっているといえるでしょう。
株式会社THEグローバル社の決算日や配当についてまとめました。
株式会社THEグローバル社の決算期は6月期で、年4回の四半期決算を行っています。直近の決算報告は2023年12月31日を期末とする第2四半期の決算となります。配当は現在行っていませんが、今後の業績動向を踏まえて検討していく方針のようです。同社の収益力や財務基盤は良好で、事業領域も幅広いことから、今後の更なる成長が期待されます。