これから決算報告書の内容を分かりやすくお届けします。株式会社サンセイランディックはこの決算期で安定した業績を収めているようです。
企業情報
企業名: 株式会社サンセイランディック
証券コード: 32770
決算期: 2023年12月期
株式会社サンセイランディックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サンセイランディックの決算は毎年12月31日で、四半期決算を経て本決算を行っています。そのため、今回は2023年1月1日から3月31日までの第1四半期業績について確認できます。
主な事業
株式会社サンセイランディックは不動産販売事業を主軸に展開しています。具体的には、底地や居抜き、所有権物件などの仕入れや販売、さらには地代家賃収入や仲介手数料などの不動産関連サービス提供を手掛けています。全国に支店を構え、幅広い地域で事業を展開しているのが特徴です。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高7,206百万円と前年同期比で11.1%の増収となりました。一方で、営業利益570百万円と前年同期比で49.0%の減益となりました。これは販売用不動産の減少などにより売上総利益が減少したことが主因です。しかし、利益率は依然として高水準にあり、経常利益率は6.8%と健全な状況が続いていると評価できます。
売上・利益の推移
過去3期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は2023年12月期で23,269百万円と大きく成長を遂げています。一方で、利益面では2023年第1四半期が最高水準で、その後は若干減少傾向にあります。これは不動産市況の変化などによる影響とみられます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の総資産は30,487百万円となっています。これは前連結会計年度末と比べて489百万円減少しています。主な要因は、販売用不動産の減少によるものです。
資産の部
流動資産は28,172百万円で前連結会計年度末比1,348百万円減少しています。これは主に現金及び預金の増加と販売用不動産の減少によるものです。一方、固定資産は2,314百万円と前連結会計年度末比859百万円増加しており、有形固定資産の増加が主な要因となっています。
負債の部
負債合計は18,354百万円と前連結会計年度末に比べ545百万円減少しました。流動負債は15,394百万円と351百万円減少し、固定負債は2,959百万円と193百万円減少しています。
純資産の部
純資産は12,133百万円と前連結会計年度末に比べ56百万円増加しました。利益剰余金の増加が主な要因です。
ROAとROE
当第1四半期のROAは1.1%、ROEは2.7%となっています。前年同期と比べROAはほぼ横ばい、ROEは若干低下しています。これは、増収したものの利益が減少傾向にあることが影響しているものと考えられます。今後の収益性改善に期待がかかっていると言えるでしょう。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,840百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは872百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは259百万円の支出となっています。全体としては709百万円のキャッシュ増加となり、財務基盤は安定的に推移しているといえます。
配当の支払額
当第1四半期では、前期末配当として1株33円の配当を実施しています。前期との比較では若干増加しており、株主還元にも注力していることがわかります。
今後の展望
この決算では、売上高は増加したものの利益が減少傾向にあります。しかし、経常利益率は依然として高水準を維持しており、財務体質も健全な状態にあると評価できます。今後は、収益性の改善に向けた取り組みを強化し、さらなる企業価値の向上を目指していくものと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社サンセイランディックは不動産販売事業を中心に堅調な業績を収めている企業です。この決算では一時的に利益が減少しているものの、経常利益率が高水準を維持するなど健全な経営基盤が築かれています。今後も売上・利益の拡大とともに、株主還元の強化にも期待が高まっています。
株式会社サンセイランディックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンセイランディックの決算日は12月31日で、四半期決算と年次決算を行っています。また、この決算では1株33円の期末配当を実施しており、株主還元にも力を入れていることがわかります。今後も安定した業績を維持しつつ、企業価値の向上に期待が寄せられています。