株式会社オープンハウスグループの2023年12月期第1四半期決算が発表されました。売上高304,846百万円、営業利益32,643百万円と大幅な増収増益となり、業績は順調に推移しています。同社は戸建関連事業やマンション事業、収益不動産事業など不動産の開発・販売を中心に事業を展開しており、首都圏を中心に堅調な需要に支えられて好業績を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社オープンハウスグループ
証券コード: E27842
決算期: 9月30日
株式会社オープンハウスグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オープンハウスグループの決算日は9月30日です。第1四半期の決算発表は2024年2月14日に行われ、その後3月に本決算の発表、6月に株主総会が開催される予定です。
主な事業
株式会社オープンハウスグループは、戸建関連事業、マンション事業、収益不動産事業、その他事業、プレサンスコーポレーション、メルディアの6つのセグメントで事業を展開しています。不動産の開発・分譲・賃貸管理などを行っており、首都圏を中心に事業を展開しているほか、最近では関西圏や中京圏にも事業エリアを拡大しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は売上高304,846百万円、営業利益32,643百万円と大幅な増収増益となりました。特に戸建関連事業や収益不動産事業が好調で、売上高、営業利益ともに前年同期比で2桁の増加を達成しています。利益率も営業利益率10.7%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移を見ると、売上高は1,148,484百万円(2022年9月期)から304,846百万円(2023年12月期第1四半期)へと増加しています。一方で、営業利益は92,050百万円(2022年9月期)から32,643百万円(2023年12月期第1四半期)と順調に推移しています。収益性の高い事業が伸びているため、増収に伴って利益水準も高まっている状況です。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
2023年12月末の資産は1,291,262百万円となり、前期末比で92,594百万円の増加となりました。これは主に、販売用不動産や仕掛販売用不動産が大幅に増加したことによるものです。同社は不動産開発事業を中心に展開しており、在庫と用地の取得が順調に進んでいることがうかがえます。
負債の部
負債は791,314百万円となり、前期末比で73,062百万円の増加となりました。有利子負債が増加した一方で、未払法人税等が減少しています。事業拡大に向けた資金調達が進んでいるものと考えられます。
純資産の部
純資産は499,948百万円と前期末比で19,532百万円の増加となりました。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率は33.3%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
2023年12月期第1四半期のROAは10.3%、ROEは17.9%となっています。前期に比べROEは低下しましたが、それでも高水準を維持しており、資産効率とともに株主資本の効率的運用ができている状況です。不動産開発事業の特性から資産規模が大きくなる中、高い収益性を維持し続けていることが評価できます。
キャッシュフロー
当第1四半期における営業キャッシュ・フローは△50,112百万円となりました。在庫投資に充てたため、営業活動によるキャッシュ・アウトが大きくなりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・アウトが2,570百万円、財務活動によるキャッシュ・インが47,604百万円となり、全体としては現金及び現金同等物が5,078百万円減少しています。販売用不動産の取得に注力する一方で、必要な資金を調達できていることがわかります。
配当の支払額
2023年12月期第1四半期の配当は、1株当たり92円の配当を実施しました。前年同期比で37.3%増となり、株主還元の充実が図られています。今後も業績拡大に伴い、配当の増加が期待されます。
今後の展望
株式会社オープンハウスグループは、首都圏を中心とした不動産市場の堅調な需要を背景に、高い収益性を維持しながら着実に業績を拡大してきました。今後も戸建分譲や収益不動産の開発、販売強化に注力し、さらなる成長が期待されています。三栄建築設計の完全子会社化により、商品ラインナップの拡充や購買力強化などシナジー効果も期待できます。財務基盤も健全で、株主還元の改善にも積極的です。引き続き業績の拡大と企業価値の向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社オープンハウスグループは、首都圏を中心とした不動産市場の強い需要に支えられ、高い収益性と着実な業績拡大を続けています。今回の決算では、売上高304,846百万円、営業利益32,643百万円と大幅な増収増益となりました。財務基盤も健全で、株主還元も充実しているなど、総合的に見て好業績が確認できます。不動産市場の先行きは不透明感もありますが、同社の強みを活かした事業展開により、今後も中長期的な成長が期待できるでしょう。
株式会社オープンハウスグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オープンハウスグループの決算日は9月30日で、第1四半期決算の発表は2024年2月14日に行われました。また、当第1四半期の配当は1株当たり92円と、前年同期比で37.3%増と大幅に増加しています。今後も順調な業績拡大が期待できる同社の株式は、中長期投資の対象としても注目に値するでしょう。