この四半期決算報告を見ると、ミタチ産業株式会社は自動車関連企業の生産回復などにより、半導体・電子部品の受注が堅調に推移していることがわかります。一方で、産業機器分野や民生分野では受注が減少しているものの、全体としては安定した業績を維持しています。売上高200億48百万円、経常利益10億24百万円と、前年同期と比べて減収減益となっているものの、健全な経営体制を維持しています。今後の展望として、自動車分野での需要拡大が期待できそうです。
企業情報
企業名: ミタチ産業株式会社
証券コード: 33210
決算期: 2023年6月1日から2024年5月31日
ミタチ産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ミタチ産業株式会社の決算日は、5月31日です。第2四半期決算(2023年9月1日~2023年11月30日)の四半期報告書を2024年1月12日に提出しています。
主な事業
ミタチ産業株式会社は、半導体・電子部品の販売を中心に事業を展開しています。特に、自動車分野での受注が好調で、自動車関連企業の生産回復に伴い、半導体・電子部品の販売が増加しています。このほかにも、産業機器分野やアミューズメント分野など、幅広い分野で事業を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高200億48百万円、営業利益9億35百万円、経常利益10億24百万円と、前年同期と比べて減収減益となっています。利益率は、営業利益率は4.7%、経常利益率は5.1%と、比較的高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
ミタチ産業株式会社の売上高は、前年同期比15.1%減の200億48百万円となり、営業利益は43.4%減の9億35百万円、経常利益は38.9%減の10億24百万円となりました。前年同期は自動車分野やアミューズメント分野の好調により、高水準の業績を記録していましたが、今期は一部の分野で受注が減少したことが影響しています。
四半期連結貸借対照表について
ミタチ産業株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は215億92百万円となり、前期末比で7億87百万円増加しています。主な増加要因は、受取手形及び売掛金が4億59百万円増加、棚卸資産が6億36百万円増加したことです。一方、負債は75億35百万円と前期末比で172百万円減少しています。
資産の部
流動資産が197億87百万円と総資産の92.1%を占めています。現金及び預金は33億20百万円で、前期末比6億52百万円減少しています。また、棚卸資産が76億76百万円と前期末比6億36百万円増加しています。
負債の部
負債は75億35百万円で、前期末比172百万円減少しています。短期借入金が11億96百万円と前期末比2億48百万円減少、電子記録債務が9億85百万円と3億1百万円減少しています。一方、前受金が10億11百万円と前期末比4億72百万円増加しています。
純資産の部
純資産は140億56百万円と、前期末比9億59百万円増加しています。利益剰余金が109億66百万円と前期末比4億42百万円増加し、為替換算調整勘定が13億28百万円と前期末比4億98百万円増加しています。自己資本比率は65.0%と、健全な財務体質を維持しています。
ROAとROE
ROAは4.8%、ROEは5.6%となっています。前期と比べて、ROAは0.4ポイント減少、ROEは1.3ポイント減少しているものの、5%前後の水準を維持しており、健全な収益性を示しています。これは、自動車分野の好調が支えとなっているためです。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは1億24百万円のマイナスとなっています。これは主に、売上債権の増加と仕入債務の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは27百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは5億61百万円のマイナスとなっています。その結果、現金及び現金同等物の期末残高は33億20百万円と、前期末比6億52百万円減少しています。
配当の支払額
ミタチ産業株式会社は、2023年8月25日開催の定時株主総会において、1株につき35円の期末配当を決議しています。これは、前期比10円増配となっています。また、2023年12月22日開催の取締役会において、中間配当として1株につき20円の配当を決議しています。
今後の展望
ミタチ産業株式会社は、自動車分野での需要回復に期待しています。また、産業機器分野やアミューズメント分野での受注回復にも注目しています。為替変動の影響や原材料価格の高騰など、不透明な要素もありますが、引き続き安定した収益の確保を目指していきます。今後も、半導体・電子部品事業を中心に、幅広い分野でグローバルに事業を展開していく方針です。
編集部のまとめ
ミタチ産業株式会社は、自動車分野の好調に支えられ、健全な経営状態を維持しています。売上高、営業利益、経常利益はいずれも前年同期比で減少したものの、5%前後の利益率を維持するなど、引き続き安定した収益力を発揮しています。今後も自動車分野での需要拡大を見込んでいるほか、産業機器分野やアミューズメント分野での回復にも期待が高まっています。一方で、為替変動や原材料価格の高騰など、不安定要因も存在するため、引き続き慎重な経営が求められます。
ミタチ産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ミタチ産業株式会社の決算日は5月31日で、第2四半期決算(2023年9月1日~2023年11月30日)の四半期報告書を2024年1月12日に提出しています。また、2023年8月25日開催の定時株主総会において、1株につき35円の期末配当を、2023年12月22日開催の取締役会において、1株につき20円の中間配当を決議しています。これらの配当は、同社の安定的な収益基盤を示す指標といえるでしょう。