企業を知る上で決算報告書は重要な情報源ですね。今回BEENOS株式会社の四半期決算報告書を詳しく見ていきたいと思います。
BEENOS株式会社は、テクノロジーの力とグローバルコマースの知見を活かして、新しい常識や可能性を提供し続ける「グローバルプラットフォーマー」を目指す企業です。
企業情報
企業名: BEENOS株式会社
証券コード: 33280
決算期: 2023年9月期
BEENOS株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
BEENOS株式会社の決算日は9月30日です。第1四半期は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
主な事業
BEENOS株式会社は、主にEコマース事業とインキュベーション事業を展開しています。
Eコマース事業には「グローバルコマース」「バリューサイクル」「エンターテインメント」の3つの部門があり、海外転送や買取販売、エンターテインメント業界向けのサービスを提供しています。
一方、インキュベーション事業では投資事業などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が7,927百万円(前年同期比13.6%増)、営業利益が49百万円(前年同期比93.6%減)となりました。
各事業の取り組みが奏功し、Eコマース事業は前年同期比で流通総額が28.7%増となりました。一方で、インキュベーション事業では営業投資有価証券の減損が発生し、全体の利益率は低下しました。
売上・利益の推移
BEENOS株式会社の売上高は過去3年ほど320億円前後で推移しています。また、経常利益は近年40億円前後で安定しています。
売上高は堅調に推移しつつ、経常利益率も比較的高い水準を維持しているといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
BEENOS株式会社の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は277億円となっています。前期末と比べて2億円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が226億円と大半を占めています。主な内訳は現金及び預金が28億円、商品が87億円となっています。一方、固定資産は51億円と全体の2割弱となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が148億円と大部分を占めています。短期借入金が43億円、未払金が68億円などが主な内訳です。固定負債は5億円と小規模です。
純資産の部
純資産の部は124億円で、自己資本比率は43.9%となっています。前期末から6億円減少しており、主な要因は利益剰余金が減少したためです。
ROAとROE
BEENOS株式会社のROAは直近3年間ほど10%前後で推移しています。一方、ROEはこの3年間で15%前後となっています。
ROAは売上規模に対する収益性を示しており、比較的高い水準にあると言えます。また、ROEも株主資本に対する収益性が良好といえるでしょう。
キャッシュフロー
BEENOS株式会社の四半期連結キャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスになっています。これは新規出店などの設備投資が行われているためだと考えられます。
全体としてキャッシュ・フローは健全な状態を維持していると言えるでしょう。
配当の支払額
BEENOS株式会社は、第1四半期において1株当たり27円の配当を実施しています。前期の年間配当金は1株当たり100円でした。
今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
BEENOS株式会社は、各事業領域でさらなる成長を目指しています。
Eコマース事業では、AIを活用したBuyeeサービスの改善やオペレーションコストの低減、積極的なプロモーションを行うことで利益率の改善を目指します。
また、バリューサイクル事業では新規買取店舗の出店と、データを活用した適正価格での買取と販売を実践し、利益率の向上を図ります。
さらに、エンターテインメント事業ではオペレーションのシステム化を進めることで利益率の改善に取り組んでいきます。
編集部のまとめ
BEENOS株式会社は、Eコマースを中心に事業を展開しており、着実な成長を遂げています。
当期の業績も堅調で、特にEコマース事業の流通総額が大幅に増加するなど、各部門の取り組みが奏功していると評価できます。
今後も、技術革新と経営の効率化を両立し、更なる成長を目指していくことが期待されます。
BEENOS株式会社の決算日や配当についてまとめました。
BEENOS株式会社の決算日は9月30日で、第1四半期の期間は2023年10月1日から12月31日までとなっています。
また、同社は第1四半期において1株当たり27円の配当を実施しました。今後も安定的な配当を継続していくことが期待されます。