BEENOS株式会社の最新の四半期決算が公開されました!グローバルコマース部門の好調やエンターテインメント部門の伸長など、注目の内容がたくさんありますよ。その詳細をお伝えしていきます。
企業情報
企業名: BEENOS株式会社
証券コード: 33280
決算期: 2023年10月1日~2024年9月30日
BEENOS株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
BEENOS株式会社の決算期は年1回の9月期です。 四半期決算を行っており、今回は2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期の決算が発表されました。
主な事業
BEENOS株式会社は、グローバルコマース事業、バリューサイクル事業、エンターテインメント事業を展開しています。 グローバルコマース事業では、海外転送・購入サポート「Buyee」や海外ショッピング「セカイモン」などを運営しています。 バリューサイクル事業は、ブランド品の買取・販売を行うほか、酒類の買取・販売も手がけています。 エンターテインメント事業では、アーティストグッズの販売やECプラットフォーム「Groobee」の提供などを行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高が前年同期比9.9%増の16,077百万円、営業利益が前年同期比61.3%減の672百万円でした。 グローバルコマース部門は流通総額が30.9%増と好調だったものの、インキュベーション事業の減益などにより全体の営業利益は減少しました。 一方で、売上高総利益率は47.6%と前期から改善が見られ、収益性の向上に努めている様子がうかがえます。
売上・利益の推移
BEENOS株式会社は、これまで売上高と営業利益が順調に増加してきました。 2023年9月期は売上高が前期比3.7%増の28,814百万円、営業利益は前期比0.5%増の1,737百万円となりました。 今期第2四半期も売上高が増加しているものの、インキュベーション事業の減益などで営業利益は減少しています。 今後も売上の伸びが期待されますが、収益性の向上にも引き続き取り組んでいく必要がありそうです。
四半期連結貸借対照表について
BEENOS株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は29,500百万円となっています。前期末比で1,588百万円増加しており、流動資産が中心に増加しています。 一方で負債合計は16,314百万円と、前期末比1,412百万円の増加となっています。 純資産は13,186百万円と、前期末比176百万円の増加で、自己資本比率は45.8%となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が12,073百万円と前期末比1,425百万円増加しているほか、投資有価証券も3,109百万円と126百万円増加しています。営業活動によるキャッシュ・フローの改善と投資先の評価の上昇が主な要因と考えられます。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が4,250百万円と前期末とほぼ同水準、預り金が7,368百万円と776百万円増加しています。 一方で、長期借入金が234百万円と前期末比100百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が7,159百万円と前期末比97百万円の増加となっています。 また、為替換算調整勘定が1,679百万円と、前期末比95百万円増加しています。当社の海外事業の拡大に伴う為替変動の影響が現れているようです。
ROAとROE
BEENOS株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.2%、ROE(自己資本利益率)は4.4%となっています。前期と比べROAは低下しているものの、ROEは改善傾向にあります。 これは、営業利益の減少や為替変動の影響などによる経常利益の減少と、利益剰余金の積み上げによる自己資本の増加が主な要因だと考えられます。 今後は収益性の向上とともに、資本効率の改善にも注目していく必要がありそうです。
キャッシュフロー
BEENOS株式会社のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが2,033百万円の収入となっています。 売上債権の減少や預り金の増加などが主な要因です。 一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは75百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは643百万円の支出となっています。 これらの結果、現金及び現金同等物は前期末比1,345百万円増加の12,578百万円となりました。 今後の事業拡大に向けて、良好なキャッシュポジションを維持できそうです。
配当の支払額
BEENOS株式会社は、2023年12月1日に1株当たり27円の期末配当を実施しました。 前期の配当(25円)から増配となっており、連続増配を達成しています。 今後も安定した配当の維持・向上に努めていくとみられます。
今後の展望
BEENOS株式会社は、グローバルコマース事業やエンターテインメント事業を中心に業績拡大を目指しています。 グローバルコマース事業では、AIを活用したサービス改善や効率化に取り組み、収益性の向上を図ります。 エンターテインメント事業では、オペレーションの自動化などによる利益率改善を進めていきます。 また、バリューサイクル事業は株式譲渡により連結から除外されることになりました。 全体としては、収益性重視の経営を推進し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
BEENOS株式会社の今期第2四半期決算は、グローバルコマース事業やエンターテインメント事業が好調だった一方で、インキュベーション事業の減益などにより全体としては減益となりました。 しかし、売上高総利益率の改善や安定したキャッシュポジションなど、収益性の向上に向けた取り組みが進んでいる点は評価できます。 今後はさらなる事業領域の収益性向上に加え、バリューサイクル事業の譲渡など、経営資源の最適化にも期待が高まります。
BEENOS株式会社の決算日や配当についてまとめました。
BEENOS株式会社の決算期は9月期で、年1回の決算を行っています。 また、2023年12月1日に1株当たり27円の期末配当を実施しており、前期から増配を達成しています。 今後も安定した配当政策の継続が期待されます。