自転車販売大手の株式会社あさひの決算が公開されました。同社は、自転車の新しい価値創造企業として、より良い自転車ライフを実現するため「持続可能な社会の実現」「自社の持続的な成長」を目指して取り組んできました。
企業情報
企業名: 株式会社あさひ
証券コード: 33330
決算期: 2024年２月期
株式会社あさひの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社あさひは２月が決算期となっており、第１四半期は２月21日から５月20日までとなっています。
主な事業
株式会社あさひは、自転車の販売を中心とした事業を展開しています。自転車の販売のほかにも、自転車パーツ・アクセサリーの販売、修理メンテナンスサービス、長期保証サービスなど、自転車に関連するさまざまな事業を手がけています。自転車の新しい価値を創造し、お客様に提供することが同社の目標となっています。
今期の業績と利益率は？
今期の売上高は269億円と前年同期比3.5%増加しました。営業利益は36億円と0.6%増加しており、経常利益は36億円と1.9%減少しています。四半期純利益は24億円と1.8%減少しています。利益率は、売上総利益率が45.7%、営業利益率は13.6%、経常利益率は13.5%、当期純利益率は9.2%となっています。
売上・利益の推移
過去1年間の売上高は、780億円と順調に推移しており、営業利益は49億円、経常利益は49億円、当期純利益は31億円となっています。自転車の販売が好調に推移したほか、修理メンテナンス需要の増加や、リユース事業の拡大などが業績に貢献しています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社あさひの四半期連結貸借対照表を見ると、資産は558億円、負債は168億円、純資産は389億円となっています。自己資本比率は69.7%と高水準を維持しており、財務体質は健全と言えます。
資産の部
流動資産は325億円と前期末比11.2%増加し、そのうち現金及び預金が134億円と大幅に増加しています。一方、固定資産は232億円と0.3%減少しています。
負債の部
流動負債は157億円と8.8%増加し、未払法人税等や賞与引当金などが増加しています。固定負債は11億円と0.9%増加しています。
純資産の部
純資産合計は389億円と前期末比5.2%増加しており、利益剰余金の増加が主な要因となっています。自己資本比率は69.7%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社あさひのROAは6.7%、ROEは6.4%となっています。自己資本比率が高いことから、ROEはやや低めですが、資産効率の高い経営を行っていると評価できます。今後も、自転車販売や修理メンテナンス、リユース事業などで収益力を高めていくことで、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、35億円のプラスとなっています。これは、税引前四半期純利益の計上や、たな卸資産の減少などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、2億円のマイナスとなっています。これは、有形固定資産の取得による支出などが主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは、6億円のマイナスとなっており、主に配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
株式会社あさひの配当金は、１株当たり22.5円の配当を実施する予定です。前期の配当金は28円でしたので、今期は若干減少しています。ただし、高い収益性と財務体質を背景に、利益還元を重視していることが分かります。
今後の展望
今後の株式会社あさひの取り組みとしては、「OMOの強化」「リユース事業の拡大」「修理メンテナンス需要への対応」などが注目されます。特に、自転車のリユースニーズの高まりを捉え、買取・販売の体制強化に力を入れるなど、環境に配慮した事業展開が期待されます。また、首都圏を中心とした店舗網の拡大や、EC販売とリアル店舗の連携強化により、収益力の向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社あさひは、自転車の新しい価値を創造し、持続可能な社会の実現を目指しています。今期の業績は堅調に推移し、高い収益性と財務体質を維持しています。また、自転車のリユースニーズの高まりに注目し、環境に配慮した事業展開を進めるなど、持続可能な経営を実現しようとしています。今後も、OMOの強化やリアル店舗とEC販売の融合などにより、さらなる成長が期待されます。
株式会社あさひの決算日や配当についてまとめました。
株式会社あさひの決算日は2月決算で、第1四半期は2月21日から5月20日までとなっています。また、今期の配当金は1株当たり22.5円の予定で、高い収益性と財務体質を背景に、株主還元を重視していることがわかりました。
