ヒロタグループホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告が発表されました。新店舗の出店やリニューアルなど、企業ブランドの再構築に取り組んでいます。 売上高は前年同期比3.6%増加したものの、原材料費や人件費の高騰により利益率が低下し、当期純損失299,523千円を計上する厳しい結果となりました。今後は収益性の改善に注力し、業績の回復を目指します。
企業情報
企業名: ヒロタグループホールディングス株式会社
証券コード: E00390
決算期: 3月期
ヒロタグループホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ヒロタグループホールディングス株式会社の決算期は3月期です。 具体的な決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行っています。
主な事業
ヒロタグループホールディングス株式会社は主に洋菓子事業を手掛けており、子会社の「株式会社洋菓子のヒロタ」が中核事業会社となっています。創業100周年を迎えた洋菓子のヒロタを中心に、関連会社2社とともにスイーツ事業を展開しています。洋菓子の製造・販売を中心としつつ、和菓子や雑貨・食品など幅広い商品ラインナップを取り揃えています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,758,258千円(前年同期比3.6%増)、営業損失296,884千円、当期純損失299,523千円と厳しい結果となりました。 主な要因は、原材料費や人件費の高騰による売上原価率の上昇と、新店舗出店や広告宣伝費の増加によるものです。この影響で、利益率は著しく低下しています。
売上・利益の推移
ヒロタグループホールディングスの過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は1,700~1,800million円前後で推移しています。一方で、当期純利益は大きな変動がありました。2022年3月期は12million円の純利益を計上しましたが、2023年3月期第3四半期では299million円の純損失を計上するなど、業績の変動が大きい状況にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は1,321,772千円、負債合計は1,501,612千円、純資産は179,839千円の債務超過となっています。 事業環境の悪化による業績の悪化により、前期末から純資産が大幅に減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が73,104千円と前期末比で300million円以上減少しています。一方で、売掛金及び契約資産が132,152千円増加しており、事業活動による資金需要が高まっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が158,809千円、未払金が116,342千円増加しており、仕入や人件費等の支払いが増加していることがわかります。金融機関からの借入も一定程度あります。
純資産の部
純資産の部では、当期純損失299,523千円の計上により、純資産が179,839千円の債務超過となりました。業績の悪化が極端な株主資本の減少につながっています。
ROAとROE
ヒロタグループホールディングスのROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)は大幅なマイナス値となっています。前期までは一定の収益性を維持していましたが、当期のコスト増によって大幅な赤字に陥りました。今後は収益性の改善が経営上の最重要課題だと考えられます。
キャッシュフロー
ヒロタグループホールディングスは、営業キャッシュ・フローがマイナスを継続しており、財務基盤が脆弱な状況にあります。積極的な新店舗出店や設備投資などにより、資金繰りが逼迫しているようです。今後は営業活動による収支改善と、財務体質の強化が重要な経営課題となります。
配当の支払額
ヒロタグループホールディングスは、当期の配当予定はありません。業績の悪化により、内部留保の確保と財務基盤の強化に注力しているためと考えられます。今後、業績改善が進めば、株主還元の再開も期待できるかもしれません。
今後の展望
ヒロタグループホールディングスは、創業100周年事業の推進や企業ブランドの再構築に取り組んでいますが、原価高騰や人件費増加の影響を吸収できず、大幅な損失計上に至りました。今後は、売上高の拡大と収益性の改善に全力で取り組む方針で、生産性向上や経費削減など、収益力の強化に向けた各種施策を実行していきます。企業価値の向上と株主還元の実現を目指します。
編集部のまとめ
ヒロタグループホールディングスの2023年12月期第3四半期決算は、売上高は前年同期比3.6%増加したものの、利益率の悪化により大幅な損失を計上する厳しい内容でした。業績悪化により債務超過に陥るなど、経営環境は極めて厳しい状況にあります。今後は収益性の改善と財務基盤の強化に注力し、事業の再建と企業価値の向上を図る必要があります。株主の皆様におかれましては、引き続き注目が必要な企業動向だと考えられます。
ヒロタグループホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ヒロタグループホールディングス株式会社の決算期は3月期で、具体的な決算日は3月31日です。四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日に行っています。当期の業績は悪化し、配当予定はありません。今後の経営改善に期待したいと思います。
