株式会社コスモス薬品の2024年2月期第3四半期決算が発表されましたね。売上高は7,153億円と前年同期比で18.0%増加しています。経営陣の努力によってコロナ禍の影響も乗り越え、順調に事業を拡大できているようです。
企業情報
企業名: 株式会社コスモス薬品
証券コード: E03446
決算期: 5月決算
株式会社コスモス薬品の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社コスモス薬品は5月期決算を行っています。第3四半期決算は2024年2月29日に終了しており、本日4月15日に四半期報告書が提出されました。
主な事業
株式会社コスモス薬品は、医薬品・化粧品等の小売業を主な事業としています。全国各地に1,459店舗のドラッグストアを展開し、地域に密着したサービスを提供しています。医薬品、化粧品、雑貨、食品などの幅広い商品ラインナップを取り揃え、”安くて、近くて、便利”をコンセプトに地域のお客様のニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高7,153億円、営業利益237億円、経常利益259億円、親会社株主に帰属する四半期純利益173億円と、全ての利益指標で前年同期を上回る好調な決算となりました。売上高営業利益率は3.3%、経常利益率は3.6%と健全な水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は年々増加しており、2023年5月期通期で8,277億円を記録しました。利益面でも経常利益は増加基調にあり、2023年5月期には238億円まで到達しています。コロナ禍においても着実に業績を伸ばし続けている同社の成長力は注目に値するでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月29日時点の総資産は4,302億円と、前期末比92億円の増加となりました。売上拡大に伴う商品が50億円増加したほか、有形固定資産が287億円増加しています。一方で現金及び預金は275億円減少しています。
資産の部
資産の部では、流動資産合計が1,163億円、固定資産合計が3,139億円となっています。商品の増加や店舗の新規出店に伴う有形固定資産の増加が特徴的です。
負債の部
負債の部では、流動負債合計が1,895億円、固定負債合計が164億円となっています。買掛金が15億円減少したものの、長期借入金が減少したことで負債総額は39億円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、2,243億円と前期末比132億円増加しています。利益剰余金が127億円増加したほか、自己株式の処分によって資本剰余金が4億90百万円増加しました。
ROAとROE
直近のROA(総資産利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は7.6%と健全な水準を維持できています。事業の成長と効率的な資産運用によって、投下資本に対する収益力を高めることができています。今後も収益性の向上を目指していくことが期待されます。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは231億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは322億円の支出となっています。これは主に店舗の新規出店や既存店の改装などの設備投資によるものです。財務活動では180億円の支出となり、減少したキャッシュを投資に回していることがわかります。
配当の支払額
株式会社コスモス薬品は、株主への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置づけています。第3四半期決算では、年間配当金が117.50円と前年同期比10円増加する予定となっています。安定した収益基盤を背景に、今後も株主還元の拡充が期待できるでしょう。
今後の展望
株式会社コスモス薬品は、地域密着型のドラッグストア事業を着実に成長させています。今後も新規出店を加速させ、1,500店舗体制の構築を目指すとともに、既存店舗の収益力向上に取り組んでいきます。また、新商品の開発や物流・店舗オペレーションの効率化などにも注力し、業績の持続的な拡大を目指していく方針です。急速に変化するドラッグストア業界の中で、同社の柔軟な対応力に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社コスモス薬品は、経営効率の改善と積極的な出店戦略によって着実に業績を拡大しており、ドラッグストア業界の中でも存在感を高めつつあります。財務体質の健全性も維持しているため、今後も株主還元の継続が期待できるでしょう。中長期的にも同社の成長性に注目が集まると考えられます。
株式会社コスモス薬品の決算日や配当についてまとめました。
株式会社コスモス薬品は5月決算を行っており、第3四半期決算は2024年2月29日に終了しています。同社の配当金は、年間117.50円と増額する予定となっており、株主への利益還元にも力を入れています。業績の好調さと健全な財務体質を背景に、今後の同社の成長が期待されるところです。