株式会社ソフトクリエイトホールディングスの2023年度第3四半期の決算報告をお届けします。売上高は207億71百万円と前年同期比16.3%の増加を達成しました。経常利益は43億23百万円と21.1%の増加となりました。コロナ禍の影響が和らいだことでEC需要が回復し、前期を大きく上回る業績となりました。
企業情報
企業名: 株式会社ソフトクリエイトホールディングス
証券コード: 33710
決算期: 3月期
株式会社ソフトクリエイトホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ソフトクリエイトホールディングスの決算日は3月31日です。第3四半期の決算日は12月31日となっています。毎年5月と11月に中間配当と期末配当が行われる年2回の配当スケジュールです。
主な事業
株式会社ソフトクリエイトホールディングスは、ECソリューション事業とITソリューション事業を中心に展開しています。ECソリューション事業では、国内最大手のECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売や、ECクラウドサービス「メルカート」などのEC関連ソフトウェアの提供を行っています。ITソリューション事業では、ワークフローサービス「X-pointクラウド」や不正アクセス検知システム「L2Blocker」などの自社開発プロダクトの提供を中心に、企業のデジタル変革(DX)を支援するITサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は207億71百万円と前年同期比16.3%の増加となりました。営業利益は40億72百万円と20.5%増、経常利益は43億23百万円と21.1%の増加となりました。デジタル需要の回復により、ECソリューション事業、ITソリューション事業ともに売上拡大に成功しました。営業利益率は19.6%、経常利益率は20.8%と高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社ソフトクリエイトホールディングスは過去数年、売上高、営業利益、経常利益ともに着実な増加傾向にあります。2023年3月期の売上高は175億28百万円、営業利益は44億89百万円、経常利益は44億89百万円と過去最高の実績を残しています。今期も引き続き好調な業績が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ソフトクリエイトホールディングスの2023年12月末時点の連結貸借対照表は、資産総額が283億19百万円、負債合計が79億89百万円、純資産合計が203億30百万円となっています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が118億71百万円と大幅に増加しました。また投資有価証券が62億94百万円と10億円以上増加しています。これらの増加により、資産合計は前期末から31億27百万円増加しています。
負債の部
負債の部では契約負債が16億86百万円と増加しました。一方で買掛金が15億25百万円と減少しています。負債合計は前期末から3億25百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では利益剰余金が159億2百万円と大幅に増加しています。またその他有価証券評価差額金が17億8百万円と増加しました。これらの増加により、純資産合計は前期末から28億2百万円増加しています。
ROAとROE
株式会社ソフトクリエイトホールディングスのROA(総資産利益率)は15.3%と前期の12.8%から改善しており、ROE(自己資本利益率)は16.9%と前期の16.3%を上回っています。EC需要の回復や自社サービスの売上拡大により、収益性が向上し、株主価値の向上につながっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが41億24百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△9億5百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△6億77百万円のマイナスとなりました。全体としては24億41百万円の増加となり、手元現金の積み増しが進んでいます。
配当の支払額
株式会社ソフトクリエイトホールディングスは年2回の配当を実施しています。2023年3月期は中間配当が1株当たり25円、期末配当が24円と合計49円の配当を行いました。2023年度の第3四半期は中間配当が24円と前期を若干下回る水準となっています。今後も堅調な業績を背景に、安定的な配当が期待できそうです。
今後の展望
株式会社ソフトクリエイトホールディングスは、ECソリューション事業とITソリューション事業を中心に引き続き業績拡大が期待されています。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売や、ECクラウドサービス「メルカート」などのEC関連サービスの提供を強化していく方針です。また、ワークフロー「X-pointクラウド」やセキュリティ製品「L2Blocker」などの自社プロダクトの拡販にも注力していく計画です。中長期的にも持続的な成長が見込まれる同社の今後の展開に注目が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社ソフトクリエイトホールディングスは、2023年度第3四半期決算において売上高207億71百万円、経常利益43億23百万円と大幅な増収増益を達成しました。EC需要の回復やDX関連サービスの好調な売上拡大が奏功した結果です。自己資本比率も61.7%と健全な財務基盤を維持しており、今後の持続的成長が期待されます。同社は国内最大手のECソリューション事業とITソリューション事業を軸に、引き続き企業のデジタル化を支援していくことが注目されます。
株式会社ソフトクリエイトホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は3月31日、第3四半期の決算日は12月31日となっています。年2回の配当を実施しており、2023年3月期は1株当たり49円の配当を行いました。今後も堅調な業績と安定した配当が期待できそうです。