明治電機工業株式会社の2023年12月期第3四半期決算報告書の発表を受けて、同社の業績や財務状況をご紹介します。同社は制御機器、産業機器、計測機器などの製造・販売を行う企業で、特に自動車関連企業向けの製品が好調な業績を収めているようです。足元の業績は増収増益となり、今後のさらなる成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 明治電機工業株式会社
証券コード: 33880
決算期: 3月31日
明治電機工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
明治電機工業株式会社の決算日は3月31日で、毎年4月初旬に有価証券報告書を提出しています。今回の決算は2023年12月期第3四半期(2023年4月1日~12月31日)の業績報告となります。
主な事業
明治電機工業株式会社は、制御機器、産業機器、計測機器などの製造・販売を主な事業としています。特に自動車関連企業向けの製品が同社の中心的な売上源となっています。最近では電動化やスマート化などに対応する次世代製品の開発にも注力しているとのことです。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が52,376百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益が1,793百万円(同52.2%増)と大幅な増収増益を達成しました。自動車関連企業向けの大型設備案件が増加したことが主な要因です。また、営業利益率も前年同期の3.4%から3.4%に改善しています。業績好調が続いています。
売上・利益の推移
同社の売上高は2023年3月期に70,947百万円と過去最高を記録しました。利益面でも、2023年3月期の経常利益が3,051百万円と好調な状況が続いています。今後も自動車関連企業向けを中心に、堅調な業績推移が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の貸借対照表では、総資産が48,474百万円となっています。前期末から2,876百万円減少しています。これは営業債権が大きく減少したことが主な要因です。一方、負債合計は17,314百万円と前期末から4,625百万円減少しています。
資産の部
流動資産は39,447百万円で、前期末から3,592百万円減少しています。現金及び預金は6,288百万円に増加しましたが、営業債権が大幅に減少したのが主な要因です。固定資産は9,026百万円と715百万円増加しました。
負債の部
流動負債は16,620百万円と、前期末から4,805百万円減少しています。主な要因は営業債務やショート・ローンの減少です。固定負債は694百万円と、ほぼ同水準です。
純資産の部
純資産は31,159百万円となり、自己資本比率は63.7%と健全な水準を維持しています。利益剰余金も着実に積み上がっています。
ROAとROE
同社のROAは前期の4.3%から4.2%に、ROEは前期の7.5%から7.6%と、ともに安定的に推移しています。この水準は同業他社と比べても高い方だと言えるでしょう。今後も収益力の向上と自己資本の積み上げにより、ROA、ROEともに更なる改善が期待できます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・フローが2,701百万円のプラスとなり、手元流動性も確保できている状況です。設備投資や株主還元など、財務面での健全性も高いと言えるでしょう。
配当の支払額
同社は年2回の配当を行っており、2023年5月の期末配当は1株32円、2023年10月の中間配当が1株20円と、1株当たり年間52円の配当を実施しています。配当性向は39%と、株主還元にも注力している企業だと言えます。
今後の展望
自動車関連企業向けの設備投資需要が堅調に推移すると予想されることから、2024年3月期も増収増益の業績となる見通しです。電動化やスマート化への対応製品の開発などにも注力し、中長期的な成長を目指していきます。引き続き注目していく企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
明治電機工業株式会社は、自動車関連を中心とした設備投資需要に支えられ、好調な業績を収めています。業界トップクラスの収益性を誇り、株主還元にも力を入れている企業だと言えます。今後の成長に期待が高まっているようです。
明治電機工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
明治電機工業株式会社の決算日は3月31日で、有価証券報告書は4月初旬に提出しています。配当は年2回、期末配当が1株32円、中間配当が1株20円と、1株当たり年間52円の配当を実施しており、配当性向も39%と、株主還元にも力を入れている企業です。