ツルハホールディングスの2023年11月期第3四半期決算が発表されました!売上高は7741億円と堅調に推移し、経常利益も406億円と前年同期比で7.4%増加しています。調剤薬局の出店やPB商品の強化、デジタル化への取り組みなどが奏功した結果と言えるでしょう。
企業情報
企業名: 株式会社ツルハホールディングス
証券コード: 33910
決算期: 2023年11月期
株式会社ツルハホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ツルハホールディングスの決算日は5月15日です。第3四半期の決算期間は2023年11月16日から2024年2月15日までとなっています。
主な事業
株式会社ツルハホールディングスは、医薬品・化粧品・日用品等の販売を主要事業としており、北海道を中心にドラッグストアを展開しています。また、調剤薬局の運営や海外事業にも力を入れています。時代の変化に合わせ、オンライン販売やデジタル化の推進など、ドラッグストア事業の高度化にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は7741億円と前年同期から5.8%の増収となりました。利益面では、営業利益が402億円、経常利益が406億円と前年同期比でそれぞれ6.8%、7.4%増加しています。この結果、経常利益率は5.2%となっており、安定した収益基盤が維持できている印象です。
売上・利益の推移
過去3年間の業績をみると、売上高は9700億円前後と堅調に推移しており、営業利益も450億円前後と高水準を保っています。一方で、経常利益率は約4.7%前後で推移しており、こちらも比較的安定しています。2023年11月期の経常利益率5.2%は、過去3年間で最高水準となります。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月15日時点の連結貸借対照表を見ると、総資産は5429億円となっています。負債合計は2363億円で、純資産は3066億円となっています。自己資本比率は51.8%と高水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が513億円、商品が1474億円と大きな割合を占めています。また、有形固定資産が1272億円あり、店舗展開に積極的に取り組んでいることがうかがえます。
負債の部
負債の部では、買掛金が1141億円、長期借入金が269億円となっています。財務の健全性が維持されています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が2313億円と大きな割合を占めています。株主資本が高水準を維持していることから、株主還元にも積極的であることがうかがえます。
ROAとROE
ROAは9.1%、ROEは10.3%となっています。いずれも前年同期と比べ上昇しており、収益性と効率性が向上しているといえます。ドラッグストア事業の収益基盤が強化されていることが要因と考えられます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは328億円のプラスとなっており、堅調な収益力を示しています。一方で、設備投資などに充てた投資活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなったことから、フリー・キャッシュ・フローは165億円となっています。財務の健全性を保ちつつ、積極的な設備投資を行っていると評価できます。
配当の支払額
株主への利益還元として、年間の配当金は1株当たり277円を予定しています。これは前期から5円増加しており、収益力の拡大を反映した形となっています。安定配当を続けつつ、利益成長に合わせて配当金も増加させていく方針がうかがえます。
今後の展望
ツルハホールディングスは、中長期的に調剤薬局の出店拡大、PB商品の強化、デジタルトランスフォーメーションに注力していく方針です。また、イオンやウエルシアホールディングスとの資本業務提携も発表されており、グループ連携によるシナジー創出を目指しています。これらの取り組みにより、持続的な成長と企業価値の向上が期待されます。
編集部のまとめ
ツルハホールディングスは、安定した収益基盤を有し、ROAやROEも高水準を維持しています。経営陣の強い方針のもと、新たな成長投資やグループ連携にも果敢に取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。株主還元面でも、安定配当に加え増配も実施されており、株主の皆様にとっても魅力的な企業だと言えるでしょう。
株式会社ツルハホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
ツルハホールディングスの決算日は5月15日で、第3四半期の決算期間は2023年11月16日から2024年2月15日までとなっています。また、年間配当金は1株当たり277円を予定しており、前期から5円増加しています。安定配当を実施しつつ、業績拡大に合わせて配当金も増加させている様子が確認できました。