スターティアホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算が公表されました。同社は、ITインフラ関連事業とデジタルマーケティング関連事業を柱とする企業で、好調な業績を維持しています。今期の決算では、売上高が前年同期から2.1%減少したものの、営業利益は前年同期比で35.6%増加と、大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: スターティアホールディングス株式会社
証券コード: 33930
決算期: 2023年3月期
スターティアホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
スターティアホールディングス株式会社の決算は、3月期と9月期の年2回行われています。本レポートでは、2023年12月期第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の決算結果について分析しています。
主な事業
スターティアホールディングス株式会社は、ITインフラ関連事業とデジタルマーケティング関連事業の2つのセグメントを中心に事業を展開しています。ITインフラ関連事業では、顧客企業のIT環境構築やサポート、電力小売りなどを手掛けています。デジタルマーケティング関連事業では、自社開発のSaaSツール「Cloud CIRCUS」を提供し、顧客企業のデジタルマーケティング支援を行っています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が14,423,885千円と前年同期比2.1%減少しましたが、営業利益は1,643,412千円と前年同期比35.6%増加しました。これにより、営業利益率は11.4%と大幅に改善されています。
売上・利益の推移
スターティアホールディングス株式会社は、2023年12月期第3四半期までの累計で、売上高14,423,885千円、営業利益1,643,412千円を計上しています。前年同期比で売上高は減少したものの、デジタルマーケティング関連事業の伸長やコスト管理の効果により、大幅な増益基調を維持しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は11,457,011千円で、前期末から1,455,867千円減少しています。負債合計は5,263,615千円と前期末より1,957,311千円減少し、純資産は6,193,396千円と前期末から501,443千円増加しています。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産の減少や棚卸資産の減少などにより流動資産が減少した一方で、のれんの増加やソフトウエアの増加などがありました。
負債の部
負債の部では、買掛金の減少や未払法人税等の減少、長期借入金の返済などにより、負債合計が大幅に減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や自己株式の取得などがありました。自己資本比率は前期末の44.1%から54.1%に改善されています。
ROAとROE
スターティアホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期のROA(総資産利益率)は9.1%、ROE(自己資本利益率)は16.8%となっています。前年同期と比較して、両指標とも大幅に改善されており、収益性の高い経営が行われていると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結会計期間のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため記載は省略します。
配当の支払額
スターティアホールディングス株式会社は、2023年5月と11月に年2回、1株当たり36円と21円の配当を実施しています。株主還元にも積極的に取り組んでいる様子がうかがえます。
今後の展望
スターティアホールディングス株式会社は、デジタルマーケティング関連事業とITインフラ関連事業の両セグメントで業績拡大が見込まれています。特にクラウドサービス「Cloud CIRCUS」の提供拡大や、OA機器販売・保守事業の子会社化により、高収益なストック型ビジネスの拡大が期待されます。今後も成長軌道を維持していくことが期待されます。
編集部のまとめ
スターティアホールディングス株式会社は、ITインフラ関連事業とデジタルマーケティング関連事業の2つの柱を中心に安定した業績を維持しています。2023年12月期第3四半期の決算では、売上高は減少したものの、大幅な増益を達成しました。また、自己資本比率の改善や配当の実施など、財務面でも健全性が高まっています。今後もクラウドサービスの拡大やグループ会社の買収などにより、成長が期待できる企業といえるでしょう。
スターティアホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
スターティアホールディングス株式会社の決算は3月期と9月期の年2回行われています。2023年12月期第3四半期の決算では、売上高が14,423,885千円、営業利益が1,643,412千円と、増益基調を維持しました。また、配当は年2回実施され、1株当たり36円と21円が支払われています。今後も成長が期待できる企業といえるでしょう。