株式会社サンマルクホールディングスの直近の決算報告を分析しました。この企業は、全国展開する大手外食チェーンで、「サンマルクカフェ」「倉式珈琲店」など個性的なブランドを展開しています。今期は新型コロナ影響が和らぎ、売上や利益が大幅に改善。これからも、新業態の開発や海外展開などにも前向きに取り組んでいきそうです。
企業情報
企業名: 株式会社サンマルクホールディングス
証券コード: 33950
決算期: 3月期
株式会社サンマルクホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社サンマルクホールディングスの決算期は3月期です。具体的には、決算日が3月31日、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日となっています。
主な事業
株式会社サンマルクホールディングスは、全国展開する大手外食チェーン企業です。「サンマルクカフェ」「倉式珈琲店」「ベーカリーレストラン・バケット」など、多様な業態を展開しています。ケーキやパン、コーヒー、ドリアなどバラエティ豊かな商品を提供し、ファミリー層からビジネスパーソンまで幅広いお客様に人気を集めています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高477億52百万円（前年同期比12.5%増）、経常利益18億74百万円（前年同期比60.2%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益9億70百万円（前年同期比45.7%増）と、大幅な増収増益となりました。新型コロナの影響収束や、商品・メニューの見直し、コストコントロールなどが奏功したためです。
売上・利益の推移
直近3年間の業績推移をみると、売上高は42,432百万円、47,752百万円、57,831百万円と年々増加しています。一方、経常利益は1,170百万円、1,874百万円、1,596百万円で、2022年3月期にはコロナ禍の影響で一時的に減少しましたが、それ以外は堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日現在の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は482億2百万円となっています。主な内訳は、流動資産が212億36百万円、固定資産が269億66百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が152億15百万円、売掛金が53億45百万円となっています。一方、有形固定資産が157億22百万円、敷金及び保証金が77億89百万円となっています。
負債の部
負債の部では、買掛金が24億35百万円、未払金が29億41百万円となっています。固定負債では、社債が60億27百万円、資産除去債務が44億31百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が17億31百万円、資本剰余金が30億38百万円、利益剰余金が302億90百万円となっています。自己資本比率は62.5%と財務基盤も健全です。
ROAとROE
ROA（総資産利益率）は2.0%、ROE（自己資本利益率）は3.2%となっています。前期から改善傾向にある一方で、まだ低水準です。今後は収益性の改善に加えて、さらなる財務体質の強化が課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが23億60百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが18億77百万円の支出となっています。設備投資に加えて、借入金の返済などもあり、財務活動によるキャッシュ・フローは20億2百万円の支出となっています。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間では、中間配当と期末配当を合わせて1株当たり47円の配当を実施しました。前期からの増加傾向にあり、株主還元にも力を入れていることがわかります。
今後の展望
今後の成長戦略として、新業態の開発や海外展開の加速などに注力していく方針です。国内では新しいコンセプトのお店づくりを進め、海外ではこれまでのアジア展開に加えて、新たな市場への進出も目指します。また、収益力の向上にも注力し、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社サンマルクホールディングスは、外食事業を中心に展開する大手企業です。新型コロナ禍の影響が和らぎ、今期は大幅な増収増益となりました。今後は新しい業態の開発や海外展開にも力を入れ、持続的な成長を目指していきます。財務体質も健全で、株主還元にも積極的に取り組んでおり、今後の動向に注目が集まるでしょう。
株式会社サンマルクホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンマルクホールディングスの決算期は3月期で、毎年3月31日が決算日です。また、年2回の配当（中間配当と期末配当）を実施しており、今期は1株当たり47円の配当を支払いました。企業の業績が回復傾向にあることから、株主還元も強化されてきていることがわかります。
