株式会社トリドールホールディングスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。主力の丸亀製麺が増収増益となり、全体としても大幅な増収増益となった好業績となりました。新業態の展開やM&Aも推進しており、今後の成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社トリドールホールディングス
証券コード: E03468
決算期: 3月期
株式会社トリドールホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社トリドールホールディングスの決算日は3月31日で、3月期の決算を行っています。第3四半期の決算は12月31日時点での決算となります。
主な事業
株式会社トリドールホールディングスは、本格讃岐うどんの「丸亀製麺」を中心とした外食事業を展開しています。国内では「丸亀製麺」のほか、「コナズ珈琲」「ずんどう屋」などの飲食店ブランドを運営。海外事業では台湾、香港、シンガポール、米国などで「Marugame Udon」や「Tam Jai」のチェーン展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上収益が1,723億円と前年同期比22.3%増加と大幅な増収となりました。事業利益も118億円と前年同期比89.9%増と大幅な増益です。主力の丸亀製麺や国内その他の事業セグメントで増収増益が牽引し、全体の収益力が向上しています。
売上・利益の推移
売上収益は第3四半期連結累計期間で過去最高の1,723億円を記録しました。事業利益も第3四半期連結累計期間で過去最高の118億円と大幅な増益となっています。前年同期と比較すると、売上収益が22.3%増、事業利益が89.9%増と好調な業績推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は3,150億円と前期末比18.3%増加しました。無形資産及びのれん、使用権資産が大幅に増加したことが主な要因です。一方、負債合計は2,285億円と前期末比21.5%増加し、リース負債や短期借入金の増加が主な要因となっています。
資産の部
資産合計は3,150億円と前期末より488億円増加しました。この増加の主な要因は、無形資産及びのれんが170億円、使用権資産が160億円それぞれ増加したことです。これは新規子会社化によるものが主な理由です。
負債の部
負債合計は2,285億円と前期末より405億円増加しました。主な要因は、リース負債が180億円、短期借入金が161億円増加したことです。新規子会社化に伴う借入増加が主な理由となっています。
純資産の部
純資産合計は864億円と前期末より83億円増加しました。利益剰余金が55億円、その他の資本の構成要素が45億円増加したことが主な要因です。これにより、親会社所有者帰属持分比率は24.6%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期末の26.1%から24.6%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の26.9%から現在の26.1%に若干低下しています。これは主に新規子会社化に伴う資産の増加と借入金の増加により自己資本比率が低下したことが要因と考えられます。今後の業績拡大とともに、両指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが319億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは233億円の支出となっています。これは主に新規子会社化に伴う支出が大きかったことが要因です。財務活動によるキャッシュ・フローは68億円の支出となっています。
配当の支払額
当社は、第2四半期末と期末の年2回、配当を行っています。当第3四半期連結累計期間の配当金支払額は6.53億円となっています。今後も安定配当を行っていく方針です。
今後の展望
今後の展望としては、国内の主力ブランド「丸亀製麺」の更なる強化や、新業態の開発、M&Aなどによる事業拡大に注力していく方針です。海外事業でも、直営店の出店に加えて、英国Fulham Shore社の子会社化により欧州への進出も始まっています。これらの取り組みにより、中長期的な成長が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社トリドールホールディングスの2023年12月期第3四半期決算は、主力の丸亀製麺が好調だったことで大幅な増収増益となりました。新たな業態展開やM&Aなども進めており、今後の成長が期待されます。財務面では、借入金の増加から自己資本比率が低下したものの、キャッシュ・フローは健全な状態が続いています。株主還元策も継続しており、投資家にとって魅力的な企業と言えるでしょう。
株式会社トリドールホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トリドールホールディングスの決算日は3月31日で、年2回(第2四半期末と期末)の配当を実施しています。当第3四半期連結累計期間の配当金支払額は6.53億円でした。今後も安定配当を続ける方針のようです。
