北日本紡績株式会社の2023年12月期第3四半期決算結果を発表しました。売上高は946百万円と前年同期比4.1%増加し、前年同期の営業損失から大幅に改善し39百万円の営業損失になりました。経常損失も25百万円と大幅な改善を見せています。この決算を受けて、今後の業績にも期待が高まっています。
企業情報
企業名: 北日本紡績株式会社
証券コード: 34090
決算期: 3月期
北日本紡績株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
北日本紡績株式会社の決算は3月期となっており、第3四半期は2023年12月31日が期末となります。決算発表は例年2月中旬頃に行われています。
主な事業
北日本紡績株式会社は紡績事業、テキスタイル事業、ヘルスケア事業、リサイクル事業の4つの事業を展開しています。アラミド繊維やポリエステル、高級インナー向け紡績糸の製造・販売、衣料用生地の販売、のど飴関連商品の製造・販売などが主な事業内容となっています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は売上高946百万円、営業損失39百万円と前年同期から大幅に改善しました。営業利益率は-4.2%から-3.8%に改善しており、今後の更なる業績の回復が期待されます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、2022年3月期には売上高1,185百万円、経常損失92百万円と低迷していましたが、2023年12月期第3四半期では売上高946百万円、経常損失25百万円と大幅に業績が改善しています。営業損益も赤字から黒字化に向かっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点での四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は2,139百万円となっています。前年度末より約67百万円増加しています。
資産の部
主な資産は、有形固定資産1,299百万円、受取手形及び売掛金174百万円などとなっています。流動資産合計は668百万円で、固定資産合計は1,470百万円となっています。
負債の部
負債合計は957百万円と前年度末より約154百万円減少しました。主な負債は、短期借入金431百万円、長期借入金(1年内返済予定含む)117百万円などとなっています。
純資産の部
純資産は1,181百万円と前年度末より約222百万円増加しました。資本金が1,223百万円、利益剰余金がマイナス984百万円となっています。自己資本比率は55.2%と改善が進んでいます。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年度の-13.1%から改善し、当第3四半期連結累計期間は-1.2%となりました。また、ROE(自己資本利益率)も前年度の-28.3%から当第3四半期連結累計期間は14.6%と大幅に上昇しています。収益性の改善と財務健全化が進んでいることがわかります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期は営業キャッシュ・フローがマイナス16百万円、投資キャッシュ・フローがマイナス13百万円、財務キャッシュ・フローがプラス62百万円となっています。今後の資金繰り改善に向けて、更なる収益力向上が期待されます。
配当の支払額
配当については直近の決算情報から、期末配当を行っていないことがわかります。経営資源を事業の成長に充てることに注力しているものと思われます。今後の業績回復により、株主還元の拡充が期待されます。
今後の展望
北日本紡績株式会社は、紡績事業や新規事業であるリサイクル事業の収益力向上に取り組んでおり、当第3四半期連結累計期間の業績から収益基盤の強化が進んでいることがわかります。今後は、更なる事業の成長と財務体質の改善により、早期の業績回復が期待されます。
編集部のまとめ
北日本紡績株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高の増加と固定費の削減などにより大幅な赤字幅縮小を実現しました。今後は、リサイクル事業の収益力強化や更なるコスト削減を推進し、営業黒字化の達成を目指すことが重要です。中長期的には、製品開発力の強化やM&Aなどによる事業領域の拡大にも期待がかかっています。
北日本紡績株式会社の決算日や配当についてまとめました。
北日本紡績株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の期末日は12月31日となっています。直近の決算では配当を行っていませんが、今後の業績回復と株主還元の拡充が期待されます。