アートグリーン株式会社の最新決算報告書から、主要な財務指標の推移や企業概要をご紹介します。花き・植物の卸販売や園芸資材の製造・販売を行う同社は、売上高が前年同期比8.8%増加と好調な業績を上げました。加えて経常利益も大幅な増益となり、順調な滑り出しを見せています。今後の持続的な成長にも期待がかかります。
企業情報
企業名: アートグリーン株式会社
証券コード: 34190
決算期: 10月31日
アートグリーン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アートグリーン株式会社の決算期は10月31日で、2023年3月15日に第33期第1四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
アートグリーン株式会社は、法人贈答用の胡蝶蘭を中心としたフラワービジネス支援事業、園芸用資材の製造・販売を行うナーセリー事業、および葬祭店舗向けの供花・装飾等を提供するフューネラル事業の3つの事業を展開しています。
特に法人向けの胡蝶蘭販売が主力事業となっており、企業の贈答需要を取り込んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は583,692千円と前年同期比8.8%増加しました。営業利益は6,964千円と大幅な増益となり、経常利益も6,206千円を計上しています。
利益率も向上しており、同社の業績は好調に推移している様子がうかがえます。
売上・利益の推移
売上高は近年概ね550~580百万円台で推移しています。前期は売上高が510.6億円と前々期から減少したものの、当第1四半期は 売上高が583.6億円と好調な立ち上がりとなりました。
利益面でも経常利益が6.2億円と大幅な増益となっています。同社の主力事業が順調に推移していることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は1,163.1億円で、前期末から87.0億円減少しました。負債合計は652.5億円で、前期末から90.3億円減少しています。
純資産は510.6億円と前期末から3.3億円増加しており、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
流動資産は998.0億円と前期末から83.0億円減少しました。主な要因は、現金及び預金が51.7億円減少したことや売上債権の49.5億円減少などです。
固定資産は165.1億円と前期末から4.0億円減少しました。
負債の部
流動負債は382.1億円と前期末から46.9億円減少しました。主な要因は、買掛金の 13.1億円減少や賞与引当金の14.5億円減少などです。
固定負債は270.3億円と前期末から43.4億円減少しており、長期借入金が43.2億円減少しています。
純資産の部
純資産合計は510.6億円となり、前期末から3.3億円増加しています。
これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益3.1億円を計上したことによります。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は、前期が0.5%であったのに対し、当第1四半期は0.2%と若干低下しています。
一方でROE(自己資本利益率)は、前期が0.6%から当第1四半期は0.6%と横ばいで推移しています。
これは、当第1四半期の純利益が3.1億円と好調だったことから、ROEが安定的に推移したものと考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは開示されていませんが、前期の営業キャッシュ・フローは34.7億円のプラスとなっています。
一方で投資キャッシュ・フローは11.1億円のマイナス、財務キャッシュ・フローは11.1億円のマイナスとなっています。
全体としては営業活動によるキャッシュ・インが安定的に推移していることが分かります。
配当の支払額
アートグリーン株式会社は、2023年10月期の配当予想を未定としています。
過去の実績では、2022年10月期の年間配当金は1株当たり57円でした。今後の業績動向を踏まえつつ、株主への利益還元策にも期待が高まっています。
今後の展望
アートグリーン株式会社は、法人贈答用胡蝶蘭の販売強化やオフィス緑化等のニーズ取り込みに注力しており、今後も花き・植物関連の需要を取り込んでいくことで、持続的な成長を目指しています。
また、葬儀関連需要の獲得にも取り組み、事業領域の拡大を図っています。
引き続き、各事業における新規顧客開拓と既存顧客への販売促進に注力していく方針です。
編集部のまとめ
アートグリーン株式会社は、花き・植物関連事業を軸に順調な業績を上げ続けている企業です。
当第1四半期では、売上高が前年同期比8.8%増加し、経常利益も大幅増益となるなど好調な滑り出しとなっています。
今後も法人向け胡蝶蘭販売やオフィス緑化、葬祭需要の取り込みなど、各事業の拡大に期待が高まっています。
アートグリーン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アートグリーン株式会社の決算期は10月31日で、最近の決算は好調に推移しています。過去の配当実績は1株当たり57円でしたが、今期の配当予想は未定となっています。
同社の事業展開や業績の動向を今後も注目していく必要がありそうです。