株式会社稲葉製作所の最新の四半期決算報告書を見てみましょう!売上高は前年同期比1.3%減の20,041百万円でしたが、経常利益は19.3%増の1,544百万円と好調な業績を残しています。個人消費が振るわない一方で、オフィス家具の需要は堅調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社稲葉製作所
証券コード: 34210
決算期: 2023年7月31日
株式会社稲葉製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社稲葉製作所の決算日は7月31日です。決算公告や株主総会、配当の支払いなどの重要な決算関連スケジュールは年1回の周期で進められています。
主な事業
株式会社稲葉製作所は、鋼製物置や収納家具、オフィス家具などを主力製品として展開しています。東京都大田区に本社を置き、全国各地に生産拠点を持ち、法人・個人の幅広い顧客に向けて製品を提供しています。創業以来、長い歴史を持つ老舗メーカーです。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の連結業績は、売上高20,041百万円、営業利益1,363百万円、経常利益1,544百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,136百万円となりました。利益率も前年同期を上回る水準を確保しており、好調な業績と言えるでしょう。
売上・利益の推移
直近2年間の売上高の推移を見ると、前年同期比1.3%減と微減となりましたが、営業利益や経常利益、純利益は前年同期比20%前後の増加と好調に推移しています。特に純利益は32.1%も増加しており、収益性が改善されていることがうかがえます。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は58,244百万円となっています。前期末から902百万円減少していますが、流動資産と固定資産のバランスが取れた健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産は30,052百万円と前期末比1,127百万円減少しました。これは主に現金及び預金の減少596百万円、受取手形及び売掛金の減少1,016百万円などによるものです。固定資産は28,192百万円と224百万円増加しました。
負債の部
負債合計は15,048百万円と前期末比1,663百万円減少しています。流動負債が12,231百万円と1,600百万円減少し、固定負債も2,816百万円と62百万円減少しています。
純資産の部
純資産は43,196百万円と前期末比760百万円増加しました。利益剰余金の増加と自己株式の減少により、自己資本比率は74.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
収益性の指標であるROAは前期末の2.9%から当第2四半期末2.6%と若干低下しています。一方でROEは前期末の2.7%から当第2四半期末2.6%とほぼ横ばいです。これらの数値は業界平均並みの水準を維持しており、資産効率や自己資本効率も良好な状況にあると言えるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが615百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが826百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが384百万円の支出となりました。前年同期と比べ営業CF、投資CFともに減少し、財務CFは同水準となっています。
配当の支払額
当社は年2回の配当を実施しています。当第2四半期には1株当たり23円の配当が支払われ、うち10円が特別配当となっています。今後も株主還元に注力していく方針のようです。
今後の展望
経営環境は依然として不透明ですが、鋼製物置事業は販売数量減少の影響を受けながらも収益改善に努め、オフィス家具事業はリニューアル需要の取り込みに期待できるでしょう。全体としてはグループ一丸となって収益力の向上に取り組む方針が示されています。
編集部のまとめ
株式会社稲葉製作所の決算は、売上高は微減もののコストコントロールが奏功し、経常利益、純利益は前年同期比2割近い増加と好調な結果となりました。財務体質も健全で株主還元も重視している企業姿勢が伺えます。一時的な需要減少も克服し、今後の業績回復に期待がかかっています。
株式会社稲葉製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社稲葉製作所の決算日は7月31日で、年2回の配当(中間配当・期末配当)を行っています。当期の年間配当は39円と前年を上回る水準となっており、株主還元に力を入れている様子が伺えます。今後も安定配当の維持に尽力していくでしょう。