こんにちは。株式会社アルファの決算報告書が公開されましたね。自動車部品やセキュリティ機器を手掛ける同社の第3四半期累計業績についてご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社アルファ
証券コード: 34340
決算期: 3月期
株式会社アルファの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルファの決算日は3月31日です。4月から翌年3月までの1年間が会計期間となっています。
主な事業
株式会社アルファは、自動車部品事業とセキュリティ機器事業の2つを主要な事業領域としています。自動車部品事業では日本やアジア、北米、欧州などで生産・販売を展開。セキュリティ機器事業では住宅関連製品やコインロッカーなどを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高54,522百万円、営業利益1,677百万円、経常利益2,431百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,611百万円となりました。前年同期比では売上高が18.5%増、営業利益が871.7%増と大幅な改善となっています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で18.5%の増加となりました。これは半導体供給不足の緩和により自動車関連の生産が回復したことが主な要因です。利益面では、営業利益が前年同期比871.7%増、経常利益が151.1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益も146.2%増と大幅な増益となっています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産67,414百万円、純資産34,861百万円となっています。前期末比でそれぞれ5,774百万円の増加、4,192百万円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が前期末比4,646百万円増加し40,018百万円となっています。現金及び預金の増加や受取手形及び売掛金の増加が主な要因です。固定資産も1,130百万円増加し27,393百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,996百万円増加し24,072百万円となっています。短期借入金の増加が主な要因です。一方、固定負債は1,414百万円減少し8,479百万円となりました。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,228百万円増加し19,712百万円、為替換算調整勘定が2,652百万円増加し6,910百万円となっています。これらにより、自己資本比率は50.2%に改善しました。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は3.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.1%となっています。前年同期と比較すると、ROAは1.1ポイント、ROEは1.0ポイントそれぞれ改善しています。海外売上比率が高く、為替変動の影響を受けやすいという同社の特徴から、業績の変動が大きくなる傾向にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,232百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが1,667百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが737百万円の支出となっています。手許資金の確保に努める中、設備投資やM&Aなども行われている様子がうかがえます。
配当の支払額
当第3四半期累計期間において、2023年6月23日開催の定時株主総会決議に基づく1株当たり20円の期末配当、2023年11月10日開催の取締役会決議に基づく1株当たり20円の中間配当を行っています。創業100周年記念配当10円も含まれており、1株当たり年間配当は40円となる見通しです。
今後の展望
今後の事業環境については、半導体供給不足の緩和など自動車関連の回復が期待されるものの、中国での販売不振や資材高騰の影響など、先行き不透明な状況が続くとみられます。そのような中、同社は生産性向上や経費削減などに取り組み、安定した収益基盤の確立を目指していきます。また、お客様のニーズに合った新事業・新商品開発にも注力し、グローバル競争力の維持・強化に努めていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社アルファの第3四半期決算は、売上高、利益ともに大幅な増収増益となりました。半導体不足の緩和を背景に自動車関連が回復した一方で、経費削減などの合理化施策も奏功したようです。今後も新商品開発などに注力しながら、収益力の一層の向上を目指していくとみられます。引き続き注目していきたいですね。
株式会社アルファの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルファの決算日は3月31日で、毎年4月から翌年3月までが会計期間となっています。直近の配当は1株当たり年間40円(中間20円、期末20円+創業100周年記念配当10円)となる見通しです。株主還元にも積極的な企業といえそうです。