株式会社SUMCOは、半導体製造に欠かせないシリコンウェハーの大手メーカーです。半導体需要が引き続き強いことから、SUMCOの業績も順調に推移しています。売上高は前年同期比14.9%減の935億円となり、経常利益は66.8%減の91億円と減少したものの、依然高水準の利益を確保できています。資産は1兆1804億円、自己資本比率53.3%と財務体質も良好です。今後も先端技術の開発と生産性向上に力を入れ、高収益体質を維持していくことが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ＳＵＭＣＯ
証券コード: E02103
決算期: 12月期
株式会社ＳＵＭＣＯの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社SUMCOは12月期決算を行っています。毎年5月に前年度の通期決算、11月に第3四半期決算を発表しています。
主な事業
株式会社SUMCOは、半導体製造に欠かせないシリコンウェハーの大手メーカーです。300mmシリコンウェハーを中心に製造しており、世界シェアトップクラスの実績を誇っています。半導体市場の成長とともに事業を拡大してきた企業です。最近はAI需要の伸びなどにも着目し、先端技術の開発にも力を入れています。
今期の業績と利益率は？
今期の業績は減収減益となりました。売上高は935億円と前年同期比14.9%減となり、経常利益は91億円と66.8%減しています。ただし、依然として高い収益性を維持しており、経常利益率は9.7%と健全な水準を保っています。
売上・利益の推移
SUMCOは過去数年着実に業績を伸ばしてきました。2023年通期の売上高は1825億円、経常利益は638億円と、好調な経営成績を残しています。直近の四半期では減収減益となっているものの、半導体市場の中長期的な成長を背景に、今後も堅調な業績を維持できると期待されます。
四半期連結貸借対照表について
SUMCOの財務体質は非常に健全です。2024年3月末時点の総資産は1兆1804億円、負債は5404億円、純資産は6400億円と、手元流動性も良く、自己資本比率は53.3%と高水準を維持しています。
資産の部
総資産の大部分は有形固定資産の6155億円が占めています。また現金及び預金が1900億円あり、手元流動性も高い水準です。
負債の部
長期借入金が3347億円と負債の大部分を占めていますが、健全な財務体質を維持しています。
純資産の部
株主資本は5516億円、為替換算調整勘定など評価・換算差額等が274億円あり、純資産合計は6400億円となっています。
ROAとROE
SUMCOのROA（総資産利益率）は前期実績で5.9%、ROE（自己資本利益率）は12.9%となっています。半導体市場の成長とともに業績を拡大する中で、収益性と資本効率性を高い水準で維持し続けていることが確認できます。
キャッシュフロー
SUMCOのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュインが安定的に確保されています。一方で、積極的な設備投資に伴い投資活動によるキャッシュアウトも大きくなっています。ただし、手元資金も十分にあり、健全な財務状況を維持できています。
配当の支払額
SUMCOは株主還元にも力を入れており、前期は1株当たり配当金が45円、当期は13円の配当を実施しています。業績の変動に合わせて配当水準を調整しながら、株主への安定的な利益還元を行っています。
今後の展望
SUMCOは、AI・5G・自動車向けなどの先端半導体需要の取り込みに注力しています。先端技術の開発と生産性向上にも力を入れることで、高収益体質を維持しつつ、持続的な成長を目指しています。引き続き半導体市場の中長期的な成長に期待が寄せられています。
編集部のまとめ
株式会社SUMCOは、財務体質が健全で収益性の高い企業として評価されています。半導体市場の成長に合わせて業績を拡大し、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後も先端技術の開発と生産性向上を進め、高収益体質を維持しながら、持続的な成長が期待されます。
株式会社ＳＵＭＣＯの決算日や配当についてまとめました。
SUMCOは12月期決算を行っており、毎年5月に通期決算、11月に第3四半期決算を発表しています。配当は業績に合わせて調整されており、前期は1株当たり45円、当期は13円の配当を実施しています。今後も業績の成長に合わせて、株主への安定的な利益還元が期待されます。
