日創プロニティ株式会社の決算報告をご紹介します。過去最高の売上高と利益を記録し、好調な業績を収めた一方で、経済変動への警戒も必要な状況です。こうした決算内容から、日創プロニティ株式会社の企業情報やその分析結果をわかりやすく解説していきます。
企業情報
企業名: 日創プロニティ株式会社
証券コード: E02493
決算期: 2023年8月31日
日創プロニティ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日創プロニティ株式会社の決算日は8月31日です。決算報告は翌年1月に行われ、四半期決算も定期的に発表されます。
主な事業
日創プロニティ株式会社は、金属加工事業、ゴム加工事業、建設事業、タイル事業などを中心に事業展開しています。近年はM&Aによりタイル事業を強化し、ものづくりWEBサービス「カナエテ」の運営も開始するなど、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高3,721百万円(前年同期比63.0%増)、営業利益339百万円(同144.5%増)と大幅な増収増益となりました。金属加工事業やタイル事業が好調に推移したことが主な要因です。利益率も大幅に改善し、経常利益率は9.8%(前年同期は6.6%)となっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、2023年8月期の売上高は12,548百万円、経常利益は1,523百万円と、いずれも過去最高を更新しています。前期からの増収増益基調が続いており、企業の成長力が高まっているといえます。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は21,301百万円で、前期末比5.8%減少しました。現金及び預金の減少などが主な要因です。一方、負債は10,072百万円と5.7%減少し、自己資本比率は52.7%となりました。財務体質の健全性が高まっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が6,387百万円と前期末比12.4%減となりました。一方で、仕掛品が726百万円と5.1%増加しました。これは受注増加に伴う生産拡大の影響です。
負債の部
負債の部では、短期借入金が2,140百万円と9.8%増加した一方で、長期借入金は3,789百万円と4.8%減少しました。また、その他が430百万円と48.9%減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が9,152百万円と4.0%減少しました。これは自己株式の消却によるものです。自己資本比率は前期末の51.0%から52.7%に改善されています。
ROAとROE
当第1四半期のROAは年率換算で6.9%、ROEは年率換算で9.4%となっています。前期の水準から改善しており、収益性と資本効率性が向上していることがわかります。今後も事業拡大とコストコントロールを両立し、更なる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期の営業キャッシュ・フローは181百万円の収入となりました。一方で、投資キャッシュ・フローは123百万円の支出、財務キャッシュ・フローは959百万円の支出となっています。これにより現金及び現金同等物は前期末より903百万円減少しました。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は30円に設定されています。前期比2倍の増配となっており、財務体質の改善と株主還元の強化が進んでいます。今後も安定的な配当を続けていくことが期待されます。
今後の展望
日創プロニティ株式会社は、第3次中期経営計画”Challenge”を推進しており、事業領域の拡大や生産性向上、DX化などに取り組んでいます。また、M&Aによる新たな成長の芽を育てる一方で、原材料価格高騰などの外部環境変化にも注視しています。今後の業績推移に期待が高まっています。
編集部のまとめ
日創プロニティ株式会社は過去最高の売上高と利益を記録するなど、好調な業績を残しています。金属加工事業やタイル事業が大きく伸長した一方で、ゴム加工事業や建設事業が減収となるなど、事業セグメントごとの動きに違いがありました。
今後も事業領域の拡大やコスト管理の強化など、中期的な経営目標の達成に向けて取り組んでいくことが期待されます。
日創プロニティ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日創プロニティ株式会社の決算日は8月31日で、年1回の決算報告のほか四半期決算も定期的に発表しています。また、当期の1株当たり配当金は30円と、前期比2倍の増配となっています。企業業績の好調さと株主還元姿勢の強化が伺えます。