株式会社菊池製作所の2023年度第3四半期決算結果が発表されました!売上高は36億7,600万円と前年同期比0.5%増加と堅調に推移しています。経営は厳しい環境の中、新分野の開拓や効率化に取り組み、徐々に成果が出てきているようです。今後の更なる事業拡大に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社菊池製作所
証券コード: E22016
決算期: 4月
株式会社菊池製作所の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社菊池製作所の決算期は4月となっています。第3四半期(自2023年5月1日至2024年1月31日)の決算が発表された最近の状況が報告されたのが今回の決算内容となります。
主な事業
株式会社菊池製作所は金属製品加工事業を主力として展開しています。具体的には、試作・金型製品、量産製品、ロボット・装置等の製造を手掛けています。特に、ロボット・装置関連分野への取り組みを強化しており、スタートアップ企業への開発支援なども行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,676百万円(前年同四半期比0.5%増)となり、営業損失は629百万円となりました。経常損失は967百万円と前年同期比200百万円の悪化となっています。しかし、固定資産売却益等の特別利益を計上したことで、親会社株主に帰属する四半期純損失は688百万円まで改善しています。
売上・利益の推移
売上高は横ばい状態が続いていますが、利益面では厳しい状況が続いています。第3四半期の営業損失は629百万円と前年同期比17百万円悪化し、経常損失も967百万円と200百万円悪化しています。ただし、特別利益の計上により、最終的な親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同期比122百万円改善しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は8,643百万円となり、前連結会計年度末比428百万円減少しています。負債合計は4,471百万円と21百万円増加し、純資産は4,171百万円と450百万円減少しました。財務健全性は若干悪化している状況です。
資産の部
流動資産は3,735百万円と前連結会計年度末比90百万円減少しています。現金及び預金が303百万円減少したのが主な要因です。固定資産は4,907百万円と338百万円減少し、投資有価証券が292百万円減少しています。
負債の部
流動負債は1,597百万円と88百万円増加しました。短期借入金が45百万円増加したことが主な要因です。固定負債は2,873百万円と67百万円減少しましたが、持分法適用に伴う負債が138百万円増加しました。
純資産の部
純資産は4,171百万円と450百万円減少しました。利益剰余金が688百万円減少したことが主な要因です。自己資本比率は48.3%と前連結会計年度末より2.3ポイント低下しています。
ROAとROE
ROAは当期末でマイナス7.9%となっています。資産効率が低下していることがうかがえます。一方、ROEはマイナス16.5%と前期末から大幅に低下しています。収益力の低下と財務レバレッジの上昇により、株主資本利益率が悪化しているためです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、現金及び預金残高は前期末比303百万円減少し、1,754百万円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローの悪化と投資活動によるキャッシュ・アウトが主な要因と考えられます。
配当の支払額
当期の配当については、前年同期(第3四半期連結累計期間)に1株当たり10円の配当を実施しましたが、当期については未定となっています。収益環境が厳しいため、当面配当は見送られるものと思われます。
今後の展望
菊池製作所は新分野開拓や生産性向上に取り組み、徐々に業績は改善傾向にあります。しかし、コスト競争の激しい市場環境や、スタートアップ企業の開発・製品化が鈍化していることなど、まだ課題は残されています。今後の受注増や収益性の改善に向けて、ロボット・装置関連分野に注力し、事業基盤の強化に注力していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社菊池製作所の2023年度第3四半期決算は、売上高は堅調に推移しましたが、収益面では依然として厳しい状況が続いています。資産効率や株主資本利益率の低下が目立ちます。しかし、新分野開拓やコスト改善の取り組みにより、徐々に業績改善の兆しも見られます。今後の成長につながるロボット・装置関連分野への取り組みに期待が寄せられています。
株式会社菊池製作所の決算日や配当についてまとめました。
株式会社菊池製作所の決算期は4月で、2023年度第3四半期(2023年5月1日~2024年1月31日)の決算が最近発表されました。当期の業績は厳しい環境が続く中、徐々に改善の兆しが見られています。一方、配当については当面見送りとなる見通しです。今後の事業拡大と収益性改善に期待が高まります。