株式会社ジェイテックコーポレーションの2023年12月期第2四半期決算が発表されました。主力のオプティカル事業やその他事業の好調もあり、売上高は前年同期比2.3%増加したことがわかりました。一方で、ライフサイエンス・機器開発事業の先行投資などにより、経常損失は210,897千円となりました。今後は新規事業分野への取り組み強化による収益力の向上が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ジェイテックコーポレーション
証券コード: 34460
決算期: 2023年6月期
株式会社ジェイテックコーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は6月30日で、通期決算は8月中旬、四半期決算は2、5、8、11月中旬に発表されています。
主な事業
同社は、オプティカル事業、ライフサイエンス・機器開発事業、その他事業(子会社の電子科学株式会社)の3事業を展開しています。オプティカル事業では高精度なX線ナノ集光ミラーの製造・販売に強みがあり、研究開発要素の強い案件への対応に注力しています。ライフサイエンス・機器開発事業では半導体関連の新規事業分野の育成に力を入れています。その他事業の電子科学株式会社は分析装置の製造・販売を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高537,806千円、経常損失210,897千円となりました。利益面では、オプティカル事業やその他事業が好調だった一方で、ライフサイエンス・機器開発事業の先行投資などにより減益となりました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高は1,908,375千円→2,143,037千円→2,338,455千円と右肢に推移しています。一方、利益面では当期は経常損失210,897千円となり、前期の経常利益2,143,037千円から大幅な減益となりました。研究開発投資の増加などが影響したようです。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の貸借対照表では、資産総額が3,232,775千円、負債総額が894,320千円、純資産合計が2,338,455千円となっています。
資産の部
流動資産は1,373,668千円で、前期末に比べて303,647千円減少しました。これは主に売掛金が減少したことによるものです。固定資産は1,859,107千円で、前期末に比べて71,404千円増加しています。
負債の部
流動負債は398,201千円で、前期末に比べて53,232千円減少しました。固定負債は496,118千円で、前期末に比べて38,558千円減少しています。
純資産の部
純資産合計は2,338,455千円で、前期末に比べて140,453千円減少しています。これは主に利益剰余金の減少によるものです。
ROAとROE
ROAは前期末の3.2%から当期末は2.2%と低下しています。一方でROEは前期末の4.6%から当期末は-6.8%と大幅に悪化しています。これは当期の経常損失計上により利益剰余金が減少したことが主な原因です。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動により137,479千円の資金を獲得し、投資活動で51,318千円、財務活動で37,728千円を使用しました。その結果、現金及び現金同等物の残高は831,539千円となりました。
配当の支払額
当期は無配となっています。前期は1株当たり40円の配当を実施しましたが、今期は設備投資や研究開発費に充当するため、無配となりました。
今後の展望
今後は、オプティカル事業のさらなる受注拡大、ライフサイエンス・機器開発事業での新規製品投入、電子科学株式会社の収益貢献などを通じ、中長期的な成長を目指すとともに、適切な投資を行いながら経営基盤の強化を図っていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ジェイテックコーポレーションの2023年12月期第2四半期決算では、売上高は前年同期比2.3%増加しましたが、先行投資による費用増加などから経常損失210,897千円と減益となりました。一方で手元流動性は高く、研究開発投資を通じた新事業分野の育成に注力しており、中長期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社ジェイテックコーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は6月30日で、通期決算は8月中旬、四半期決算は2、5、8、11月中旬に発表されています。今期は無配となりましたが、設備投資や研究開発への資金充当が優先されています。今後の業績回復と配当再開に期待が高まっています。