アグレ都市デザイン株式会社の2023年度第3四半期の決算報告書が公開されました。これは同社の好調な業績を示す結果となっています。建設・不動産市場の回復傾向を受け、同社の主力事業である「戸建販売事業」と「アセットソリューション事業」が大きく伸長しています。今後はさらなる事業拡大と収益力の向上が期待されますね。
企業情報
企業名: アグレ都市デザイン株式会社
証券コード: 32158
決算期: 3月期
アグレ都市デザイン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
アグレ都市デザイン株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となっています。
主な事業
アグレ都市デザイン株式会社は、戸建販売事業とアセットソリューション事業を主力としています。戸建販売事業では、自社設計・自社施工の高品質な戸建住宅の開発・販売を手がけています。また、アセットソリューション事業では、投資家向けの収益マンションの建設・販売や、マンション等の建設を目的とした事業用地の販売を行っています。これらの事業を通じて、同社はお客様のニーズに合わせた多様な不動産ソリューションを提供し続けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高140億円、経常利益9.3億円となりました。主力の戸建販売事業が好調に推移したことを受け、売上高は前年同期を大きく上回る結果となりました。また、経常利益率は6.5%と健全な水準を確保できています。これは同社の強みである自社設計・自社施工によるコストコントロールが奏功した結果だと言えるでしょう。
売上・利益の推移
同社の売上高と利益の推移を見ると、売上高は年々増加傾向にあり、2023年3月期は過去最高の売上を記録しました。一方、利益面でも経常利益は持続的な成長を遂げており、収益性の高い事業構造が築かれていると言えます。今回の第3四半期決算もこの流れを継続しており、通期での更なる業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
アグレ都市デザイン株式会社の2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、総資産274億円を計上しています。主な内訳は、現金及び預金42億円、販売用不動産44億円、仕掛販売用不動産171億円などです。一方、負債合計は222億円で、有利子負債が中心となっています。また、純資産は51億円と、自己資本比率は18.8%となっています。
ROAとROE
アグレ都市デザイン株式会社のROA(総資産利益率)は、直近の第3四半期で0.3%となっています。一方、ROE(自己資本利益率)は1.0%と、ROAに比べて高くなっています。これは、同社が借入金に大きく依存する財務構造であることを示しており、今後は自己資本の充実による健全性向上が課題となるでしょう。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。これは、販売用不動産や仕掛販売用不動産への投資が増加したことが主な要因です。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは増加しており、必要な資金を借入等で調達できていることがわかります。財務体質の強化とキャッシュ・フローの改善が今後の課題と言えるでしょう。
配当の支払額
アグレ都市デザイン株式会社は、2023年6月に1株当たり78円の期末配当を実施しました。安定的な配当政策を維持しており、株主還元にも注力していることがうかがえます。今後の業績拡大とともに、配当水準の向上にも期待がかかっています。
今後の展望
アグレ都市デザイン株式会社は、中期経営計画「AGR VISION 2025」の達成に向けて、引き続き戸建販売事業とアセットソリューション事業の強化に注力していく方針です。また、2023年11月にはハウスバード株式会社を子会社化し、新たな事業領域であるホテル運営事業への参入も果たしました。今後は、この3つの事業の相乗効果を発揮することで、更なる成長が期待されます。
編集部のまとめ
アグレ都市デザイン株式会社の2023年度第3四半期決算は、主力事業の好調な業績を反映し、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。今後も戸建販売事業とアセットソリューション事業を中心に成長を遂げると見込まれます。さらに、ホテル運営事業への参入により、事業領域の拡大にも期待が高まっています。同社は中期経営計画の着実な実行により、更なる収益力の向上と企業価値の向上を目指していくでしょう。
アグレ都市デザイン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
アグレ都市デザイン株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算の基準日は2023年12月31日です。同社は安定的な配当政策を維持しており、2023年6月に1株当たり78円の期末配当を実施しました。今後も株主還元の強化に取り組むことが期待されます。