日本の不動産業界をリードするグッドコムアセットの決算報告が公開されました。同社は全国の主要都市で住宅分野や不動産管理などの事業を展開しており、安定した経営成績を収めています。今期も順調な業績を残すことができ、株主の皆様にもご期待に応えられる内容となっています。
企業情報
企業名: 株式会社グッドコムアセット
証券コード: 30726
決算期: 2023年10月期
株式会社グッドコムアセットの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社グッドコムアセットは11月1日から10月31日までの1年間を会計期間としており、毎年1月下旬に決算発表を行っています。
主な事業
株式会社グッドコムアセットは、不動産分野を中心に事業を展開しています。主な事業内容は、新築マンションの企画・開発・販売を行う「ホールセール」、個人投資家向けの新築マンション販売を行う「リテールセールス」、賃貸管理やビル管理などの「リアルエステートマネジメント」、そして不動産流動化事業などの「その他」の4つのセグメントです。これらの事業を通じて、安定した収益基盤を構築しています。
今期の業績と利益率は?
当期の売上高は31,024百万円と前年同期比で5.0%の増加となりました。営業利益は1,583百万円と大幅に増加し、売上高営業利益率も5.1%まで改善されています。こうした業績の好調さは、新築マンションの販売が堅調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は順調に増加しており、経常利益も2020年10月期以降は堅調に推移しています。これは、首都圏を中心とした不動産市場の好調さや、グッドコムアセットの事業戦略が奏功しているものと考えられます。今後も同様の傾向が続くことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
グッドコムアセットの2024年1月期第1四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計が52,728百万円、負債合計が42,134百万円、純資産合計が10,594百万円となっています。
資産の部
資産の部では、販売用不動産が38,655百万円と大半を占めています。これは、グッドコムアセットが積極的に新築マンションの開発に取り組んでいることを示しています。一方で、現金及び預金が4,355百万円と前期末に比べ大幅に減少しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が8,522百万円、短期借入金が12,947百万円となっています。これらの有利子負債を活用して、積極的な事業展開を行っているものと考えられます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が8,449百万円となっています。この利益剰余金の積み上げが、グッドコムアセットの財務体質の強化につながっています。
ROAとROE
グッドコムアセットのROA(総資産利益率)は前期の3.3%から当期3.0%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の5.2%から当期4.6%に低下しています。これは、資産回転率の低下や自己資本比率の低下によるものと考えられます。今後は、更なる事業の効率化や財務体質の強化を図り、ROA、ROEの改善に取り組むことが重要と言えでしょう。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは△3,210百万円と大幅なマイナスとなっています。これは主に、たな卸資産の増加によるものと考えられます。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは2,191百万円のプラスとなっており、有利子負債の増加が寄与しています。今後は、事業活動の収益力を高め、キャッシュ・フローの改善に努めることが重要です。
配当の支払額
当期の配当金は1株当たり35円と前期から25円減少しました。これは、事業拡大に向けた内部留保の確保を優先したためです。株主還元につきましては、今後の業績動向を見ながら、適切な水準を検討していく方針とのことです。
今後の展望
グッドコムアセットは、不動産市場の成長を取り込み、事業基盤の拡大を目指しています。特に、「GENOVIA」シリーズの新築マンションの販売や賃貸管理事業など、コア事業の強化に注力していく方針です。さらに、ESG経営にも取り組み、環境配慮型の物件開発などを通じて、持続可能な成長を目指していきます。今後も同社の業績に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社グッドコムアセットは、不動産分野における総合プレイヤーとして着実に事業を拡大してきました。当期も売上高、営業利益ともに増加するなど、堅調な業績を残すことができました。財務内容も健全で、今後の事業展開に期待がかかっています。同社の更なる成長が期待されます。
株式会社グッドコムアセットの決算日や配当についてまとめました。
グッドコムアセットの会計期間は11月1日から10月31日で、毎年1月下旬に決算発表を行っています。また、当期の1株当たり配当金は35円と前期より25円減少しましたが、今後の業績に合わせて適切な水準を検討していく方針です。同社の事業は順調に推移しており、株主への還元もバランスよく行われていることがわかりました。