株式会社ジェイ・エス・ビーの2024年4月期第2四半期決算報告が公開されました。売上高は38,460百万円と前年同期比10.1%の増加、経常利益は7,033百万円と13.4%増加と、堅調な業績を示しています。学生マンション事業における物件管理戸数の順調な増加や入居率の高水準維持など、同社の主力事業の好調が伺えます。また、関係会社株式売却益2,980百万円の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は6,800百万円と大幅に増加しています。今後も新規物件開発や大学との提携案件など、同社の成長戦略が奏功することが期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ジェイ・エス・ビー
証券コード: E25148
決算期: 10月期
株式会社ジェイ・エス・ビーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ジェイ・エス・ビーの決算日は10月31日で、4半期決算は2月末、5月末、8月末、11月末に行われています。
主な事業
株式会社ジェイ・エス・ビーは、学生マンション事業を中心とした不動産賃貸管理事業を手掛けています。全国47都道府県に展開する学生マンション「Uni E’terna」や「学生会館Uni E’meal」の運営管理、大学との提携によるキャンパス内マンションの運営など、学生向け住居の供給を積極的に行っています。また、不動産販売事業や日本語学校事業といった関連事業も展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高38,460百万円、経常利益7,033百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益6,800百万円と、前年同期比でいずれも大幅な増加となっています。特に、関係会社株式売却益の計上により四半期純利益が62.7%も増加しています。主力の学生マンション事業の好調に加えて、コスト管理も適切に行われていると評価できます。
売上・利益の推移
同社の売上高は年々増加傾向にあり、2023年10月期は63,781百万円を記録しました。一方、経常利益も2023年10月期に7,073百万円と高水準を維持しています。これは、新規物件の開発や大学との提携によって物件管理戸数が着実に増加し、高い入居率を確保できたことが主因です。今後もこの良好な業績が続くことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
2024年4月30日時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計80,329百万円、負債合計43,118百万円、純資産37,211百万円となっています。流動資産は前期末比55.2%増の21,824百万円と大幅に増加しており、現金及び預金が6,988百万円増加したことが主な要因です。一方、固定資産も11.3%増加し、有形固定資産や繰延税金資産の増加が見られます。
資産の部
資産合計は前期末比20.5%増加しており、流動資産は現金及び預金の増加などにより55.2%増加しています。固定資産も有形固定資産や繰延税金資産の増加により11.3%増加しており、同社の資産規模が確実に拡大していることが分かります。
負債の部
負債合計は前期末比21.2%増加しており、流動負債は未払法人税等の増加などにより33.8%増加しています。固定負債も長期借入金の増加により14.6%増加しています。これは、新規物件取得などに伴う有利子負債の増加によるものと考えられます。
純資産の部
純資産合計は前期末比19.9%増加しており、利益剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は46.3%と健全な水準を維持しています。グループの企業価値が着実に向上していることがうかがえます。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は2023年10月期に10.5%と高水準を維持しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も2023年10月期に9.7%と、投下資本に対して十分な収益性を示しています。これは、学生マンション事業の安定収益基盤と新規開発物件の順調な立ち上げによるものと考えられます。今後も高水準の収益性が維持できると期待されます。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは8,044百万円の増加となり、前年同期比でも1,258百万円増加しています。これは、税金等調整前四半期純利益の増加とともに、前受金や営業預り金の増加により運転資本が改善したことが主な要因です。一方、投資キャッシュフローは2,226百万円の減少となりましたが、これは有形固定資産の取得を行ったことによるものです。財務キャッシュフローは1,170百万円の増加で、長期借入れによる収入が大きく影響しています。
配当の支払額
株式会社ジェイ・エス・ビーは、2023年12月14日開催の取締役会において、1株当たり63円の期末配当を決議しました。前期の44円から大幅に増額しており、好業績を踏まえた積極的な株主還元策と言えます。今後も業績の伸びに合わせて配当の増額が期待されます。
今後の展望
株式会社ジェイ・エス・ビーは、学生マンション事業を中心としつつ、新規物件開発や大学との提携など、着実に事業を拡大してきました。この勢いを維持しつつ、これまでの収益基盤を強化することで、持続的な成長が期待できます。また、関係会社の株式売却による特別利益の計上など、積極的な財務戦略も評価できます。今後も同社の業績拡大と企業価値の向上が望まれます。
編集部のまとめ
株式会社ジェイ・エス・ビーは、堅調な業績を示しました。学生マンション事業の順調な展開と大学との提携案件の寄与などにより、売上高、経常利益、純利益のいずれも前年同期比で増加しています。資産規模も確実に拡大しており、自己資本比率も46.3%と健全な水準を維持しています。また、1株当たり63円の配当を実施するなど、株主還元にも積極的です。今後も学生向け住居の供給を中心に、更なる事業展開が期待されます。
株式会社ジェイ・エス・ビーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ジェイ・エス・ビーの決算日は10月31日で、四半期決算は2月末、5月末、8月末、11月末に行われています。直近の2023年12月14日開催の取締役会では、1株当たり63円の期末配当が決議されました。好業績を反映し、前期から大幅な増額となっています。今後も業績の伸びに合わせた株主還元が期待されます。