この度、株式会社アズ企画設計(証券コード:34900)の2024年第1四半期決算報告書が公開されました。同社は不動産販売、不動産賃貸、不動産管理の3つの事業を手掛ける会社で、個人投資家や一般の方にも注目されている企業の一つです。今回の決算内容をご紹介しましょう。
企業情報
企業名: 株式会社アズ企画設計
証券コード: 34900
決算期: 2024年2月期
株式会社アズ企画設計の決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算日は2月末日で、年4回の四半期決算を実施しています。今回の決算は2024年3月1日~5月31日までの第1四半期の決算報告となります。
主な事業
株式会社アズ企画設計は、不動産販売事業、不動産賃貸事業、不動産管理事業の3つの事業セグメントを有しています。不動産販売では中古物件のリノベーションやリーシングを行い、付加価値を高めて不動産投資家に販売しています。不動産賃貸では安定収益を得るため、コインパーキングや民泊施設などを運営しています。また、不動産管理では、新築マンションの管理受託などにも取り組んでおります。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高685,591千円、営業損失196,430千円、経常損失250,157千円、親会社株主に帰属する四半期純損失172,963千円と、残念ながら赤字決算となりました。第1四半期は不動産の販売時期が集中する第3、第4四半期に比べ業績が振るわない傾向にあるため、今後の回復が期待されます。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年間を見ても1,000億円前後で推移しており、比較的安定した業績を上げています。一方で、利益面では2024年2月期より減益傾向にあるものの、不動産市況の変化によって大きな影響を受けやすい業界柄、今後の動向には注意が必要でしょう。
四半期連結貸借対照表について
同社の2024年5月31日現在の四半期連結貸借対照表をご覧ください。
資産の部
総資産は13,464,592千円と前期末より3,532,695千円増加しています。これは主に、販売用不動産が4,171,445千円増加したことが要因です。一方で、現金及び預金は451,845千円減少しています。
負債の部
負債合計は11,166,505千円と前期末より3,729,658千円増加しました。これは主に、長期借入金が3,281,657千円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は2,298,087千円と前期末より196,963千円減少しています。親会社株主に帰属する四半期純損失172,963千円を計上したことが主な要因です。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は低下傾向にあり、前期は5.9%でしたが、今期第1四半期は赤字決算のため、マイナスとなりました。一方でROE(自己資本利益率)は、前期23.1%から今期第1四半期は−7.5%と大幅に低下しています。これは当期純損失の計上と自己資本の減少が影響しているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが△635,277千円と大幅なマイナスとなっています。これは主に、販売用不動産の取得による支出の増加によるものです。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは783,257千円のプラスで、主に長期借入金の増加によるものです。
配当の支払額
当社は、2024年5月16日に1株当たり20円の期末配当を実施しました。配当性向は3.5%と低めですが、今後の業績回復に期待が寄せられます。
今後の展望
同社では、多様な物件種別の取扱いを目指し、区分マンションやオフィスなども販売対象に加えるなど、事業の拡大に取り組んでいます。また、不動産市況の変化に柔軟に対応するため、収益不動産の仕入れ強化にも力を入れています。今後の業績回復に期待がかかっている企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社アズ企画設計は、不動産販売や賃貸、管理といった事業を展開する企業で、短期的には第1四半期の赤字決算となりましたが、中長期的には安定的な業績と配当が期待できそうな企業です。不動産市況の変化に柔軟に対応しながら、新しい物件種別への取り組みにも注目していきたいと思います。
株式会社アズ企画設計の決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は2月末日で、年4回の四半期決算を実施しています。第1四半期(2024年3月1日~5月31日)の業績は残念ながら赤字となりましたが、今後の回復が期待されます。また、2024年5月16日に1株当たり20円の期末配当を実施しており、安定した配当政策を維持しています。今後の同社の動向に注目していきましょう。