住江織物株式会社の第135期第2四半期の決算報告書が公開されました!売上高が前年同期比13.2%増の514億円と好調に推移しており、営業利益もプラスに転じているなど、引き続き業績の回復が見られます。自動車関連事業が好調だったことや、新製品の開発、海外拠点の事業再編が奏功したようですね。今後も新たな事業展開に期待がかかっています。
企業情報
企業名: 住江織物株式会社
証券コード: 35010
決算期: 2023年6月1日~2024年5月31日
住江織物株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
住江織物株式会社の決算日は5月31日で、決算発表は通常8月ごろに行われます。今回の第135期第2四半期の決算は2023年11月30日時点のものです。
主な事業
住江織物株式会社は、インテリア事業、自動車・車両内装事業、機能資材事業を主な事業としています。インテリア事業では、カーペットやカーテン、壁装材などを手がけ、自動車・車両内装事業では自動車や鉄道車両向けの内装材を提供しています。また、機能資材事業では消臭・フィルター関連商品やホットカーペットなどの製造・販売を行っています。多岐にわたる製品ラインナップを誇る総合繊維メーカーです。
今期の業績と利益率は?
今期の第2四半期連結累計期間における売上高は514億円と前年同期比13.2%の増収となりました。利益面では、営業利益が14億円と前年同期の営業損失から大幅に改善しています。また、経常利益は16億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億円となり、前年同期の損失から大きく回復しました。
売上・利益の推移
住江織物の直近の売上高は51,409百万円と過去最高を記録しています。一方、利益面では第134期では親会社株主に帰属する当期純損失となりましたが、第135期第2四半期では753百万円の純利益と大幅に改善しています。自動車関連の売上が好調に推移したことや、事業再編の効果などが利益の伸長につながったものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
住江織物の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は948億円と前期末から大きく増加しています。これは主に売上債権が増加したことによるものです。一方、負債は577億円、純資産は370億円となっており、自己資本比率は33.2%を確保しています。安定した財務体質を維持できているといえるでしょう。
資産の部
資産の部では、流動資産が547億円と大幅に増加しました。これは主に現金及び預金や売上債権の増加によるものです。一方、固定資産は401億円とほぼ横ばいです。
負債の部
負債の部では、流動負債が370億円と増加しています。これは主に仕入債務の増加によるものです。固定負債は207億円とほぼ横ばいです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が118億円と増加しています。また、自己株式が減少したことで、純資産は370億円となりました。自己資本比率は33.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
住江織物のROA(総資産利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は5.3%となっています。前年同期の赤字から黒字に転換したことで大幅に改善しましたが、まだ十分な水準とは言えません。今後さらなる収益力の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが29億円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは6億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは4億円の収入となっています。この結果、現金及び現金同等物は前期末から28億円増加し、97億円となっています。
配当の支払額
住江織物は第135期第2四半期として、1株当たり35円の配当を実施する予定です。前期比では増配となっており、業績の回復に伴って株主還元にも力を入れている様子がうかがえます。
今後の展望
住江織物は中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022〜2024〜2027」に基づき、各事業での施策を推進しています。インテリア事業では環境配慮型の製品開発や空間デザインの拡大、自動車・車両内装事業では加飾事業のグローバル展開と新素材の活用、機能資材事業では新用途開拓などに取り組んでいきます。創業140周年を迎えるブランド強化にも力を入れ、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
住江織物株式会社の2023年度第2四半期決算は、売上高が過去最高を記録し、利益も大幅に回復するなど、好調な業績となりました。自動車関連事業の伸長や事業再編の効果が、業績改善につながったようです。また、創業140周年を迎えるこの機会にブランド強化にも注力しており、今後の成長が期待されます。今後の動向にも注目していきたいですね。
住江織物株式会社の決算日や配当についてまとめました。
住江織物株式会社の決算日は5月31日で、通常8月ごろに決算発表が行われます。第135期第2四半期の決算は2023年11月30日時点のものでした。また、第135期の中間配当は1株当たり35円と増配となっています。業績回復を受け、株主還元にも力を入れていることがわかりました。