サツドラホールディングス株式会社の2024年2月期第3四半期決算が発表されました。店舗の生活総合化戦略をはじめとした成長戦略が奏功し、売上高、利益ともに前年同期を大きく上回る良好な業績となりました。今後も生活総合グループとしての進化を目指し、注目の企業だと言えます。
企業情報
企業名: サツドラホールディングス株式会社
証券コード: 35440
決算期: 5月決算
サツドラホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サツドラホールディングス株式会社は5月決算を行っています。具体的な決算日は5月15日で、本決算と四半期決算を行っています。
主な事業
サツドラホールディングス株式会社は主にドラッグストア事業を展開しています。北海道を中心にドラッグストア店舗の運営や、調剤薬局事業も手掛けています。その他にもITソリューション事業やマーケティング事業などにも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期連結累計期間では、売上高721億16百万円、営業利益9億22百万円と、前年同期に比べ大幅な増加となりました。特に営業利益は170.8%増と大きな伸びを示しています。収益性も着実に改善されていると言えるでしょう。
売上・利益の推移
サツドラホールディングス株式会社の売上高は過去3年間で65,557百万円から72,116百万円と着実に増加しています。また、経常利益も361百万円から871百万円と大幅な増加傾向にあります。店舗の生活総合化戦略などが功を奏している様子が伺えます。
四半期連結貸借対照表について
サツドラホールディングス株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は443億25百万円と前期末に比べ12億98百万円増加しています。負債合計も351億21百万円と9億28百万円増加しましたが、純資産合計は92億4百万円と堅調に推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が28億7百万円、有形固定資産が148億73百万円と、前期末に比べ増加しています。これは店舗網の拡大などに伴う設備投資の増加によるものと考えられます。
負債の部
負債の部では、買掛金が94億9百万円、短期借入金が59億円と増加しており、運転資金の調達が進んでいるようです。長期借入金は104億18百万円と前期末から減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が63億57百万円と着実に積み上がっており、財務基盤の強化が進んでいます。自己資本比率は20.5%と前期末から若干低下したものの、健全な水準を維持しています。
ROAとROE
サツドラホールディングス株式会社のROAは前期末の2.0%から2.4%に上昇しており、資産の効率的な運用が図られているようです。一方でROEは前期末の6.3%から5.2%に低下しています。これは利益の伸び以上に自己資本が増加したことによるものと考えられます。今後も収益力の向上とともに資本政策にも着目する必要がありそうです。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが10億23百万円の増加となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益の増加によるものです。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは7億39百万円の減少となり、設備投資が進んでいることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは1億7百万円の増加となっています。
配当の支払額
サツドラホールディングス株式会社は1株当たり10円の配当を実施しています。前期の9.34円から増配しており、株主還元の強化に努めていることがわかります。今後も収益力の向上に伴い、配当の増加が期待できそうです。
今後の展望
サツドラホールディングス株式会社は「地域の生活総合グループへの進化」をテーマに、店舗の生活総合化戦略、地域プラットフォーム戦略、コラボレーション戦略に取り組んでいます。ドラッグストア事業の収益基盤強化と事業領域の拡大を目指しており、今後の業績拡大が期待されます。また、健康経営の推進にも注力しており、ESGへの取り組みも進んでいます。
編集部のまとめ
サツドラホールディングス株式会社の2024年2月期第3四半期の決算は、売上高、利益ともに前年同期を大幅に上回る好調な内容となっています。経営戦略に沿った店舗の生活総合化や地域プラットフォームの構築などが奏功し、収益性の改善が進んでいる様子がうかがえます。今後も「地域の生活総合グループ」としての進化を目指し、注目の企業として期待されています。
サツドラホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サツドラホールディングス株式会社は5月決算を行っており、2024年2月期第3四半期の決算では、1株当たり10円の配当を実施していることがわかりました。今後も収益力の向上に合わせて、株主還元の強化が期待されます。