株式会社串カツ田中ホールディングスの決算報告をご紹介します。串カツ田中は日本を代表する串カツチェーンのホールディング会社で、今回の決算では売上高3,821,972千円、経常利益280,056千円と前年同期を大幅に上回る好業績でした。
店舗展開と物流改善に注力し収益性の向上に取り組んでおり、同社の成長ぶりが見えてきました。今後の更なる飛躍に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社串カツ田中ホールディングス
証券コード: 35470
決算期: 11月
株式会社串カツ田中ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社串カツ田中ホールディングスの決算日は11月30日です。
通期決算の2024年4月15日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社串カツ田中ホールディングスは、「串カツ田中」ブランドを中心に、主に日本国内で串カツ店の店舗展開を行っている外食企業です。
直営店舗の運営のほか、フランチャイズ事業も展開しており、332店舗を展開しています。
また、内装工事事業やハウスミール事業なども行っており、グループ全体で事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高3,821,972千円、経常利益280,056千円と前年同期に比べ大幅な増収増益となりました。
売上総利益率は62.2%、営業利益率は6.3%とそれぞれ前年同期を上回る高水準となっています。
店舗の人手不足やコスト高の影響を受けつつも、店舗運営の効率化と価格転嫁により収益性が改善されてきています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比114.7%の増加、経常利益は前年同期比144.7%の増加と堅調な業績推移となっています。
収益性の改善もあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比181.7%の増加と大幅な増益となりました。
コロナ禍からの回復と、積極的な出店や物流改善などの取り組みが奏功した結果と言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は7,167,095千円と、前連結会計年度末から157,563千円増加しています。
この増加の主な要因は、設備投資による有形固定資産の増加などによるものです。
負債合計は4,896,655千円で、前連結会計年度末から102,738千円増加しています。
純資産は2,270,439千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が2,225,794千円と前連結会計年度末から136,667千円増加しています。
また、有形固定資産が2,367,649千円と前連結会計年度末から213,251千円増加しています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が1,226,284千円と前連結会計年度末から448,910千円増加しています。
一方で、買掛金が892,805千円と前連結会計年度末から113,918千円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,494,613千円と前連結会計年度末から55,689千円増加しています。
自己資本比率は31.6%となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期の2.9%から4.9%に、ROEは前年同期の4.3%から7.7%に改善しています。
これは売上高や利益の増加、自己資本の効率的な活用などによるものと考えられます。
今後の更なる収益力の向上と財務基盤の強化によりさらなる改善が期待できるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが136,667千円の増加となっています。
これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは213,251千円の減少で、有形固定資産の取得による支出が主な要因です。
財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の増加などにより213,251千円の増加となっています。
配当の支払額
当第1四半期においては配当金の支払いは119,470千円行われています。
1株当たりの配当金は13円となっており、前年同期の10円から増額されています。
業績好調を受け、株主還元を積極的に行っていると評価できます。
今後の展望
同社は、1,000店舗体制構築を目標に掲げており、中期的に新規出店を加速する方針です。
既存店の収益性向上に加え、人材確保や物流改善など経営基盤の強化にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待されます。
新たな収益機会となるハウスミール事業の立ち上げにも注力しており、さらなる成長が見込めると考えられます。
編集部のまとめ
株式会社串カツ田中ホールディングスは、売上高、経常利益、純利益のいずれも前年同期を大幅に上回る好業績を収めました。
店舗の積極展開と収益性の改善に加え、物流改善やハウスミール事業の立ち上げなど、中長期的な成長に向けた取り組みを強化しています。
今後の株価の上昇や増配など、株主にとっても引き続き魅力的な投資先といえそうです。
株式会社串カツ田中ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は11月30日で、四半期報告書は2024年4月15日に提出されています。
また、当第1四半期の1株当たりの配当金は13円と前年同期の10円から増額されており、業績好調を反映した株主還元が行われています。
今後も中長期的な成長が期待できる企業として注目に値するでしょう。