株式会社クスリのアオキホールディングスの最新業績を分析しました。同社は日本有数のドラッグストアチェーンを運営しており、全国に900店舗以上を展開しています。前期の売上高は3,788億円と好調で、四半期では過去最高を更新しました。また、経常利益は191億円と安定した収益基盤を持っています。業績の好調さは同社のドミナント出店や生鮮食品の品ぞろえ強化などの成果が表れたものです。今後も堅調な業績を維持しつつ、中期的な5,000億円の売上高目標を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社クスリのアオキホールディングス
証券コード: 35490
決算期: 5月期
株式会社クスリのアオキホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社クスリのアオキホールディングスの決算日は5月20日で、決算発表は4月頃に行われます。通期決算は5月期、四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表しています。
主な事業
株式会社クスリのアオキホールディングスは、石川県を中心に北陸地方を拠点とするドラッグストアチェーンです。医薬品、化粧品、日用雑貨、食品等の販売を行う「ドラッグストア事業」と、調剤薬局を併設する「調剤薬局事業」を展開しています。近年は生鮮食品の品ぞろえ強化による「フード&ドラッグ」化を進めることで、お客様の利便性向上に努めています。全国展開も積極的に行い、現在900店舗以上を展開するまでに成長しています。
今期の業績と利益率は?
株式会社クスリのアオキホールディングスの2023年5月期第3四半期の業績は好調でした。売上高は3,267億円と前年同期比15.8%増加し、経常利益は139億円と17.0%減少しました。利益率については、営業利益率が4.1%、経常利益率が4.3%となっています。経常利益率は前年同期比で低下していますが、依然として高水準の収益性を維持しているといえます。
売上・利益の推移
株式会社クスリのアオキホールディングスの売上高と利益の推移を見ると、過去5年間で売上高は堅調に増加してきました。2019年5月期の3,423億円から2023年5月期第3四半期には3,267億円まで伸びています。一方、利益については2022年5月期に19,129百万円の経常利益を計上した後、2023年5月期第3四半期では13,998百万円に減少しています。これは一時的な要因によるものと考えられ、今後も安定した収益基盤を維持できると期待できます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社クスリのアオキホールディングスの2023年2月期第3四半期末の連結貸借対照表を見ると、資産合計は2,794億64百万円となっています。主な内訳は、流動資産の1,114億10百万円と固定資産の1,680億54百万円です。負債合計は1,667億90百万円で、純資産合計は1,126億74百万円となっています。自己資本比率は38.0%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,114億10百万円で、その内訳は現金及び預金が401億24百万円、売掛金が110億36百万円、商品が454億32百万円などとなっています。固定資産は1,680億54百万円で、うち有形固定資産が1,437億95百万円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が856億42百万円、固定負債が811億47百万円となっています。主な内訳は、支払手形及び買掛金が512億35百万円、長期借入金が654億27百万円などです。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が1,057億69百万円となっています。うち利益剰余金が1,024億39百万円あり、健全な財務基盤を維持しています。また、その他の包括利益累計額は4億35百万円となっています。
ROAとROE
株式会社クスリのアオキホールディングスのROA(総資産経常利益率)とROE(自己資本利益率)は、過去5年間で安定した水準を維持しています。ROAは2019年5月期の5.6%から2023年5月期第3四半期には5.0%、ROEは2019年5月期の12.4%から2023年5月期第3四半期には7.7%となっています。利益率は前年同期比で若干低下していますが、依然として高い収益性を維持しており、健全な経営状態にあると評価できます。
キャッシュフロー
株式会社クスリのアオキホールディングスのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュフローは堅調に推移しており、2023年5月期第3四半期では72億円のプラスとなっています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、財務活動によるキャッシュフローも借入金の返済などからマイナスとなっています。このように、経営活動から得られた現金が設備投資などの成長投資に充当されている状況が確認できます。
配当の支払額
株式会社クスリのアオキホールディングスは、2023年5月期の年間配当金を1株当たり30円と予想しています。この水準は前期から4円増配となっており、安定した配当政策を維持しています。配当性向は約23%となっており、利益の還元と内部留保のバランスが取れた配当水準といえます。今後も業績に応じた適切な配当を行っていくものと期待されます。
今後の展望
株式会社クスリのアオキホールディングスは、今後も新規出店を加速させるとともに、既存店の改装による商品ラインアップの強化に取り組んでいく方針です。特に、調剤薬局との連携を強化し、「フード&ドラッグ」の店舗展開を進めることで、お客様の利便性を高めていきます。また、中期経営計画では2026年5月期の売上高5,000億円を目指しており、引き続き安定した業績拡大が期待されます。今後も地域に密着したドラッグストアとして、お客様の健康と美を支えていく企業として成長していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社クスリのアオキホールディングスは、ドラッグストア事業と調剤薬局事業を展開する、北陸地域を代表する小売企業です。最新の決算では、過去最高の売上高を更新するなど、堅調な業績を維持しています。今後も新規出店と既存店の改装による「フード&ドラッグ」化を進め、地域に密着したドミナント展開を加速させていくことが期待されます。業績拡大と安定した配当政策に期待が高まる企業といえるでしょう。
株式会社クスリのアオキホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社クスリのアオキホールディングスの決算日は5月20日で、決算発表は4月頃に行われます。2023年5月期の年間配当金は1株当たり30円と、前期から4円の増配となっており、安定した配当政策を維持しています。今後も業績に応じた適切な配当を行っていくことが期待されます。