ジェイドグループ株式会社の2024年3月期第1四半期決算が発表されました。売上高は37.1%増加し、EBITDAは11.4%増加と好調な結果となりました。同社はECモール事業、プラットフォーム事業、ブランド事業の3つの柱を持ち、各事業が順調に成長しています。
今回の決算では、M&Aによる連結子会社の増加の影響もあり、グループ全体の事業規模が大きく拡大しました。さらなる事業拡大に期待が高まります。
企業情報
企業名: ジェイドグループ株式会社
証券コード: 35580
決算期: 2024年2月期
ジェイドグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ジェイドグループ株式会社の決算日は2月末日となっています。2024年2月期の第1四半期決算期間は2024年3月1日から5月31日までとなります。
主な事業
ジェイドグループ株式会社は、靴を中心としたファッション関連商品の企画・販売を行う企業です。EC(電子商取引)モール事業、IT/物流プラットフォーム事業、自社ブランド事業を展開しています。主力のECモール事業では、自社運営サイト「LOCONDO.jp」や「MAGASEEK」、「d fashion」などを展開しています。また、ECに特化したITおよび物流インフラを提供する「プラットフォーム事業」や、インフルエンサーコラボなどの「ブランド事業」も手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高が4,693百万円(前年同期比37.1%増)、営業利益482百万円(同10.4%減)、EBITDA651百万円(同11.4%増)と好調な結果となりました。
利益面では、M&Aによる固定費の増加がありましたが、売上高の大幅な増加によって利益率は維持できた模様です。今後の継続的な成長が期待されます。
売上・利益の推移
ジェイドグループは過去3年間で売上高が1.5倍以上に拡大しています。2022年2月期から2024年2月期にかけては、売上高が3,423百万円から4,693百万円へ37.1%増加しました。
一方で、利益面では2024年2月期第1四半期の営業利益は538百万円から482百万円へ10.4%減少しましたが、EBITDAは585百万円から651百万円へ11.4%増加しており、M&Aによる固定費増加を吸収しつつ収益性は向上しています。
四半期連結貸借対照表について
ジェイドグループの2024年5月期第1四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は16,160百万円と前期末から4,378百万円増加しています。この増加は主に、M&Aによるのれんや無形固定資産の増加によるものです。
一方、負債合計は9,604百万円と前期末から4,230百万円増加しており、借入金の増加が主な要因となっています。純資産は6,555百万円と前期末から148百万円増加しました。
資産の部
資産の部では、流動資産が11,357百万円と前期末から1,705百万円増加しています。これは主に現預金の増加や売掛金の増加によるものです。固定資産は4,803百万円と前期末から2,672百万円増加しており、M&Aによるのれんや無形固定資産の増加が主な要因となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が8,659百万円と前期末から3,939百万円増加しています。これは主に借入金の増加や受託販売預り金の増加によるものです。固定負債は945百万円と前期末から291百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が5,680百万円と前期末から549百万円減少しました。これは主に自己株式の取得によるものです。一方で、非支配株主持分が871百万円と大幅に増加しています。
ROAとROE
ジェイドグループのROA(総資産経常利益率)は前期末の4.6%から4.5%へ低下しています。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期末の5.8%から4.5%へ低下しました。
これは主に、M&Aによる固定費の増加などによって一時的に収益性が低下したためと考えられます。今後は、これらの投資効果が出てくると見込まれており、ROAやROEの改善も期待できるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては詳細な数値が開示されていませんが、現金及び現金同等物は第1四半期末で4,060百万円と前期末から2,226百万円の増加となっています。 これはM&Aによる影響などから運転資金が増加したものと推察されます。今後の事業拡大に向けた新たな投資などに活用されていくことが期待されます。
配当の支払額
ジェイドグループは第1四半期においては配当を行っていません。通期の配当については未定となっています。成長投資に注力する一方で、株主還元についても今後検討が行われるものと考えられます。
今後の展望
ジェイドグループは2018年からファッションEC市場における圧倒的な2位を目指す中期ビジョンを掲げています。今回のM&Aによりグループ取扱高が大幅に拡大し、この目標実現に向けて着実に前進できると期待されます。
また、2030年度までの長期ビジョン「取扱高1,000億円」の実現も一気に近づいてきたと言えるでしょう。今後も積極的なM&Aや事業投資によって、ファッションEC業界における圧倒的な地位の確立を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
ジェイドグループの2024年3月期第1四半期決算は、売上高、EBITDAなどの主要指標が前年同期比で大幅に増加しており、堅調な業績だと評価できます。
M&Aによってグループ規模が大きく拡大し、中期・長期ビジョンの実現に向けて確実に歩みを進めています。今後の一層の成長が期待されるとともに、株主還元策の強化にも注目が集まるでしょう。
ジェイドグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ジェイドグループ株式会社の決算日は2月末日となっており、2024年2月期の第1四半期決算期間は2024年3月1日から5月31日までです。
同社の配当については、第1四半期では未定となっていますが、今後の成長投資と株主還元のバランスが注目されます。