今期の株式会社ピーバンドットコムの決算報告には、明るい気配がありますね。売上高が前年同期比1.2%減の約14.58億円と若干の減少となりましたが、利益は堅調に推移しており、経営は順調に進んでいるようです。創業以来急成長を遂げてきた同社ですが、この決算では着実な成長が確認できます。
企業情報
企業名: 株式会社ピーバンドットコム
証券コード: 35590
決算期: 2023年3月31日期
株式会社ピーバンドットコムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ピーバンドットコムの決算日は3月31日です。第3四半期(2023年12月期)の決算報告書が発表されており、次回の決算発表は2024年6月頃の予定となります。
主な事業
株式会社ピーバンドットコムは、プリント基板のEコマース事業を主力としています。プリント基板の設計・試作・量産といった一連の工程を、オンラインで効率的に行うことができる同社のサービスは、特に中小企業の電子機器メーカーに高い支持を得ています。製造業のDX化を推進し、企業の生産性向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は14.58億円と前年同期比1.2%減少しましたが、営業利益は0.76億円と堅調に推移しています。売上が若干減少したものの、売上総利益率が33.5%と高水準を維持しており、収益性は良好です。今期は新サービスの開発や人材投資に注力しているため販売管理費が増加しましたが、全体としては順調な業績となっています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2020年3月期の18.2億円から堅調に増加し、2022年3月期は20.15億円まで伸長しています。利益面では、経常利益が2020年3月期の1.3億円から2022年3月期は0.93億円まで増加しており、収益性も向上してきました。今期は若干の減収となったものの、引き続き高い収益性を維持しているのが特徴です。
四半期連結貸借対照表について
株式会社ピーバンドットコムの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が15.36億円となっています。前年度末から9.18億円の増加です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が10.25億円、売掛金が2.39億円となっています。前年度末と比べると、現金及び預金は27百万円減少した一方、投資その他の資産が54.7百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が1.94億円、未払法人税等がゼロとなっています。前年度末と比べると、未払法人税等が26.6百万円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1.81億円、利益剰余金が11.20億円となっています。前年度末から27.17百万円増加しました。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は4.2%となっています。前年同期と比べて若干低下した一方で、依然として高水準を維持しています。これは、同社の高い収益性と効率的な資産運用を示す指標と言えるでしょう。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは営業活動によるキャッシュ・フローが0.91億円のプラスとなっています。これは、主に売上債権の回収が進んだことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは0.56億円のマイナスとなっており、新規事業への投資などが行われています。全体としては、現金及び現金同等物の期末残高は10.25億円と、十分な手元流動性を確保できている状況です。
配当の支払額
同社は、1株当たり年間配当金8円を実施しています。第3四半期累計期間では1株当たり8円の配当を支払っており、株主還元も着実に行われています。
今後の展望
同社は、2022年度から2030年度に向けた「長期ビジョンに基づく中期経営計画」を進めており、「飛躍に向けての基盤整備」をテーマとした第1次中期計画を推進中です。新サービスの開発や人材投資に注力し、Eコマース事業の更なる成長を目指しています。中長期的な視点から、着実な経営基盤の構築に取り組んでいる様子が伺えます。
編集部のまとめ
株式会社ピーバンドートコムは、プリント基板Eコマース事業を中心に堅調な業績を維持しています。売上高は前年同期比1.2%減の14.58億円となりましたが、利益率は良好で、ROAやROEも高水準を維持しています。今後も新サービスの開発や人材投資を進め、Eコマース事業の更なる成長を目指していくことが期待されます。株主還元も着実に実施しており、同社の健全な経営状態が窺えます。
株式会社ピーバンドットコムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ピーバンドットコムの決算日は3月31日で、次回の決算発表は2024年6月頃の予定です。同社は1株当たり年間配当金8円を実施しており、第3四半期累計期間では1株当たり8円の配当を支払っています。安定した収益基盤を背景に、株主還元にも注力していることがうかがえます。