セーレン株式会社の2023年12月期第3四半期決算は好調でした!売上高は1,038億円と前年同期比6.7%増加しており、車輌資材事業や環境・生活資材事業などの需要が順調に推移したことでクリスマス商戦に向けて好調な業績となりました。
企業情報
企業名: セーレン株式会社
証券コード: 35690
決算期: 3月期
セーレン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セーレン株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われます。決算から約2ヶ月後の2月13日に第3四半期報告書を提出しています。
主な事業
セーレン株式会社は車輌資材、ハイファッション、エレクトロニクス、環境・生活資材、メディカルなど幅広い分野で事業を展開しています。特に自動車内装材やエアバッグ、衣料品の製造が大きなビジネスの柱となっています。将来に向けてはエコロジー素材の開発や医療・健康分野にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期は売上高が1,038億円と過去最高を記録しました。利益面でも営業利益は99億円と好調でした。自動車関連や健康素材の需要が堅調に推移したことが業績を押し上げています。利益率は9.6%となり、引き続き高水準を維持しています。
売上・利益の推移
セーレン株式会社は長年にわたり着実に売上を伸ばしてきました。前連結会計年度は1,534億円の売上高を計上し、経常利益は123億円でした。今期第3四半期の売上高1,038億円と過去最高を記録しており、通期でも過去最高の更新が期待されます。利益面でも足元で100億円を超える水準を維持しており、企業の収益力は着実に高まっています。
四半期連結貸借対照表について
セーレン株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が1,834億円と前期末から156億円増加しています。特に現金・預金や売掛金などの流動資産が大幅に増加しています。負債は643億円と増加しましたが、純資産は1,191億円と高水準を維持しており、財務体質は引き続き健全に推移しています。
資産の部
資産の部では現金・預金が430億円と大幅に増加し、売掛金も372億円と増加しています。これは主に売上の増加によるものです。有形固定資産も558億円と設備投資の増加で増加しました。
負債の部
負債では買掛金が214億円と増加しましたが、借入金は78億円減少しています。負債合計は643億円と前期末から23億円増加しました。
純資産の部
純資産は1,191億円と133億円増加しています。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率も64.2%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
セーレン株式会社のROAは前期6.5%から当期7.1%に改善しています。ROEも前期10.4%から当期7.3%と高い水準を維持しています。これは収益力の向上と資産効率の改善によりROが上昇しているためです。今後も企業価値の向上に向けて取り組んでいくことが期待されます。
キャッシュフロー
セーレン株式会社の当第3四半期のキャッシュフローは好調で、営業CF は107億円の収入となっています。一方、投資活動では46億円の支出、財務活動では44億円の支出がありました。現金及び現金同等物の四半期末残高は386億円となり、前期末から45億円増加しています。手元資金が潤沢で、今後の事業展開に備えることができそうです。
配当の支払額
セーレン株式会社は株主還元にも力を入れており、第2四半期の配当金は1株当たり23円、通期では年間46円の配当を計画しています。過去5年間安定して増配を続けており、株主還元にも注力していると言えます。配当性向は、第2四半期の時点で28.2%となっています。
今後の展望
セーレン株式会社は中期方針「未知の可能性への挑戦!」の下、イノベーションと顧客開発、企業体質の再建に取り組んでいくことを掲げています。特に環境配慮素材やデジタルトランスフォーメーションなどの新分野にも注力し、持続的な成長を目指していきます。また、人材力の強化や経営基盤の強化にも取り組み、企業価値の向上を目指します。今後の業績拡大に期待が高まっています。
編集部のまとめ
セーレン株式会社は自動車関連や衣料品、医療など幅広い分野で収益を上げており、当第3四半期の決算は好調でした。売上高は過去最高を記録し、利益率も高水準を維持しています。財務体質も健全で、キャッシュフローも良好なことから、今後の成長が期待できそうです。ecoやDXなどの新分野にも注力しており、持続的な企業価値向上に取り組んでいます。今後の業績にも大いに期待が高まります。
セーレン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セーレン株式会社の決算日は3月31日で、毎年6月と11月に中間配当と期末配当を行っています。第2四半期の配当は1株23円、通期で年間46円の配当を計画しており、株主還元にも力を入れています。今後も安定した配当を続けていくことが期待されます。