株式会社自重堂の決算が発表されました。ワークウェアのリーディング企業である同社は、環境に配慮した製品の展開に力を入れており、売上高12,094百万円、営業利益2,006百万円、経常利益2,179百万円と前年同期比で減収ながら、利益は増加と健闘しています。
企業情報
企業名: 株式会社自重堂
証券コード: 35970
決算期: 2023年7月1日〜2024年6月30日
株式会社自重堂の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社自重堂は6月30日が決算日となっています。毎年9月下旬に定時株主総会を開催し、決算の承認を得ています。
主な事業
株式会社自重堂はワークウェアの製造・販売を主な事業としています。自社ブランド「JICHODO(ジチョウドウ)」、「Z-DRAGON(ジィードラゴン)」などの展開を行っています。また、環境に配慮したサステナブルな製品の開発にも力を入れています。顧客は主に企業向けのユニフォーム需要となっており、全国に支店網を持つ地域密着型の企業です。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高12,094百万円、営業利益2,006百万円と前年同期比で減収となりました。一方で、経常利益は2,179百万円と増加しています。売上高の減少はあったものの、製品の値上げ対応や為替変動リスクヘッジなどにより利益面では改善が見られました。
売上・利益の推移
直近3期の売上高は17,742百万円、12,761百万円、12,094百万円と推移しています。一方で、経常利益は3,591百万円、2,085百万円、2,179百万円となっており、コロナ禍の影響を受けつつも、利益面では堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の貸借対照表を見ると、総資産は40,924百万円となっています。前期末と比べ、1,365百万円減少していますが、依然として強固な財務基盤を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が29,795百万円と前期末比1,645百万円減少しています。主な減少要因は、受取手形及び売掛金の減少などです。一方で、固定資産は11,129百万円と280百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が1,653百万円と前期末比2,276百万円減少しています。主な減少要因は、支払手形及び買掛金の減少などです。一方で、固定負債は1,524百万円と265百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、37,746百万円と前期末比645百万円増加しています。主な増加要因は、その他有価証券評価差額金の増加などです。
ROAとROE
ROAは当四半期が5.0%と前期末の5.8%から低下しています。一方でROEは当四半期が12.5%と前期末の13.5%から改善しています。これは主に売上高の減少によるものの、経常利益の増加により自己資本利益率が改善したためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,176百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが△623百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが△12百万円の支出となっています。全体としては540百万円の増加となり、手元流動性は維持されています。
配当の支払額
当社は株主還元を重視しており、前期の1株当たり配当金は500円でした。今期については、前期並みの水準を維持する方針と見られます。引き続き、株主の皆様に対する適切な利益還元に努めていくと考えられます。
今後の展望
今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症の収束に伴う景気回復や、ワークウェア需要の回復が期待されます。また、環境配慮型製品の展開強化により、サステナビリティに対する取り組みも進めていくと考えられます。一方で、原材料価格高騰や為替変動リスクなど、先行きの不透明な部分もあるため、引き続き、コスト管理に注力しつつ、収益力の向上に取り組んでいくものと思われます。
編集部のまとめ
株式会社自重堂は、ワークウェア分野でのリーダー企業として、環境配慮型製品の展開強化や、様々な企業のサステナビリティ課題に応える製品づくりに注力しています。当期の業績は減収ながらも、利益面では堅調に推移しており、今後の成長に期待が高まります。引き続き、強固な財務基盤と株主還元を意識した経営を展開していくことが期待されます。
株式会社自重堂の決算日や配当についてまとめました。
株式会社自重堂は6月30日が決算日で、毎年9月下旬に定時株主総会を開催しています。また、同社は株主還元を重視しており、前期の1株当たり配当金は500円でした。今期も同水準の配当を維持する方針と見られ、株主の皆様への適切な利益還元に努めていくと考えられます。