決算期の気になる企業情報を丁寧に解説していきます。山喜株式会社は、ドレスシャツやカジュアルファッションの国内外の販売、そして製造を主な事業としている企業です。今回は2023年12月期第3四半期の決算内容をお伝えしていきます。
企業情報
企業名: 山喜株式会社
証券コード: 35980
決算期: 2023年3月31日(第72期)
山喜株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
山喜株式会社の決算は年4回(第1四半期、第2四半期、第3四半期、通期)行われています。2023年12月31日で終了した第3四半期の決算内容が開示されました。
主な事業
山喜株式会社は、ドレスシャツやカジュアルファッションの国内外での販売と、それらの製造を主な事業としています。国内販売事業、製造事業、そして海外販売事業の3つのセグメントに分かれています。近年は自社ブランドの「CHOYA」の強化や、オンラインショップの運営など、消費者向け事業の強化にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の連結売上高は86億92百万円と、前年同期比1.8%増加しています。営業利益は2億99百万円となり、前年同期の損失から大幅に改善しました。経常利益は3億21百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億51百万円と、いずれも黒字に転じています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、売上高はほぼ横ばいで推移しており、2023年3月期は前期比1.8%増加しました。一方、利益面では2022年3月期は赤字となりましたが、2023年3月期は大幅な増益に転じています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末における総資産は114億91百万円、負債は72億87百万円、純資産は42億4百万円となっています。前連結会計年度末と比べ、総資産は7億88百万円減少、負債は11億1百万円減少、純資産は3億13百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、製品の減少などにより、流動資産は79億53百万円と前期末比7億92百万円減少しました。一方、固定資産は33億37百万円と前期末比3百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、短期借入金の減少などにより、流動負債が61億88百万円と前期末比8億19百万円減少しました。固定負債は10億98百万円と前期末比2億81百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金の増加などにより、42億4百万円と前期末比3億13百万円増加しています。自己資本比率は36.5%となっています。
ROAとROE
2023年3月期のROA(総資産利益率)は4.0%、ROE(自己資本利益率)は12.0%となりました。前期は赤字だったため、両指標とも大幅に改善しています。これは、黒字に転じたことで利益が増加したことが主な要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローの詳細は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは黒字に転じており、財務活動によるキャッシュ・フローでは借入金の返済が行われたことで、現金及び現金同等物の残高は2023年3月末から減少したことが分かります。
配当の支払額
山喜株式会社は、当第3四半期連結累計期間において配当を行っていません。年間配当は2023年3月期が1株当たり3円の配当でしたが、2024年3月期の配当予想は未定となっています。企業収益の回復を見守る必要があるようです。
今後の展望
山喜株式会社は、「新中期3カ年経営計画」の初年度として、自社ブランドの強化やオンラインビジネスの強化などに取り組んでいます。残り2年間の計画遂行に期待がかかっています。また、経費削減や収益性の改善にも注力しており、将来的な企業価値向上が期待されます。
編集部のまとめ
山喜株式会社は、ドレスシャツやカジュアルウェアの製造・販売を主力事業とする企業です。当第3四半期は、売上や利益が前年同期から改善し、業績は順調に回復しています。今後は自社ブランドの強化やオンラインビジネスの推進など、中期経営計画の着実な遂行に期待が寄せられます。企業価値の向上に向けて、今後の動向に注目していきましょう。
山喜株式会社の決算日や配当についてまとめました。
山喜株式会社の決算は年4回行われ、直近は2023年12月31日で終了した第3四半期の決算内容が開示されました。配当については、2023年3月期は1株当たり3円の配当でしたが、2024年3月期の配当予想は未定となっています。企業収益の回復を見守る必要があります。