株式会社TSIホールディングスの第13期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

株式会社TSIホールディングスの2023年11月期第3四半期決算報告書が公開されました。アパレル業界は依然として厳しい環境が続いていますが、同社は中期経営計画「TIP25」に基づき、EC事業の強化や不採算店舗の整理など、収益性の改善に取り組んでいます。今回の決算では売上高、利益ともに前年同期と比べて減少しましたが、会社の取り組みで着実に成果が出てきていることがわかりました。

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企業情報

企業名: 株式会社TSIホールディングス
証券コード: 36080
決算期: 2月

株式会社TSIホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社TSIホールディングスの決算期は2月末日で、第3四半期決算は11月末日となっています。決算短信の提出は、第3四半期決算が1月中旬、本決算が4月中旬となっています。

主な事業

株式会社TSIホールディングスは、アパレルブランドを中心に展開する企業グループです。「ステューシー」「マーガレット・ハウエル」「アヴィレックス」「ピン」「アンドワンダー」など、デザインと品質にこだわったブランドを多数保有しています。単なる商品の売買だけでなく、デジタル化の推進など、時代の変化に対応したビジネスモデルの転換にも取り組んでいます。

今期の業績と利益率は?

2023年11月期第3四半期の業績は、売上高が1,148億57百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益が22億23百万円(同40.3%減)、経常利益が36億45百万円(同28.0%減)となりました。アパレル業界全体の低迷の中で、同社はコストの削減や不採算店舗の整理などに取り組み、比較的良好な収益を確保できています。

売上・利益の推移

過去3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は一時的な減少もあったものの、おおむね1,150億円前後で推移しています。一方、経常利益は2023年11月期第3四半期が36億45百万円と減少傾向にあります。この背景には、原材料価格の高騰や円安の影響などの外部環境の悪化が考えられます。ただし、同社は収益力の強化に向けて積極的に改革を進めており、中長期的には業績回復が期待されます。

四半期連結貸借対照表について

2023年11月期第3四半期の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は1,395億91百万円となり、前期末比3.1%増加しました。負債合計は411億49百万円で、前期末比12.6%増加しています。一方、純資産は984億41百万円となり、前期末比0.4%減少しました。この背景には、短期借入金の増加や自己株式の取得などが影響していると考えられます。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が90億93百万円減少したものの、売掛金が45億30百万円増加、棚卸資産が80億75百万円増加しています。これは、売上の回復により在庫が積み上がった一方で、資金が流出したためと考えられます。

負債の部

負債の部では、長期借入金が33億30百万円減少した一方で、支払手形及び買掛金が9億46百万円増加、短期借入金が50億28百万円増加しています。これは運転資金の調達が増加したことを示しています。

純資産の部

純資産の部では、利益剰余金が24億39百万円増加、その他有価証券評価差額金が9億55百万円増加した一方で、自己株式が25億72百万円増加しています。これは主に自社株買いの実施に伴うものと考えられます。

ROAとROE

ROA(総資産経常利益率)は前期の4.6%から当第3四半期の2.6%へと低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の4.2%から当第3四半期の3.3%へと低下しています。これは主に経常利益が減少したことによるものですが、同社は経営改善策を着実に実施しており、今後の業績回復が期待されます。

キャッシュフロー

当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが13億72百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが62億92百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが40億78百万円のマイナスとなっています。これは主に、事業運営に必要な投資の実施や自社株買いによるものと考えられます。今後も財務体質の強化に努めていくことが重要です。

配当の支払額

2023年4月12日開催の取締役会において、1株当たり10円の期末配当を決議しています。これにより、年間配当金は前期の5円から10円へと倍増しました。今後も株主還元の充実を目指していく方針のようです。

今後の展望

株式会社TSIホールディングスは、「脱アパレルonly企業」「ファッションエンターテイメント創造企業」への転換を目指し、EC事業の拡大や不採算店舗の整理、サステナブル素材の採用など、事業構造の改革に取り組んでいきます。短期的には厳しい経営環境が続くことが予想されますが、中長期的には、同社の変革の取り組みが成果となって現れてくると期待されます。

編集部のまとめ

株式会社TSIホールディングスは、アパレル業界の厳しい環境の中でも、中期経営計画に基づいた事業構造の改革に取り組んでおり、今後の業績回復が期待されます。一時的な減益はあるものの、EC事業の強化や不採算店舗の整理など、収益性の改善に向けた取り組みを着実に進めています。同社の変革への取り組みに注目が集まるでしょう。

株式会社TSIホールディングスの決算日や配当についてまとめました。

株式会社TSIホールディングスの決算期は2月末日で、第3四半期決算は11月末日となっています。また、同社は2023年4月12日開催の取締役会において、1株当たり10円の期末配当を決議しています。今後も株主還元の充実を目指していく方針のようです。

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