株式会社ワールドは、ファッション関連事業を手がける企業です。衣料品や服飾雑貨の販売、デジタルソリューションの提供、生産・調達・貿易といった幅広い事業を展開しています。この度、株式会社ワールドは2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期連結累計期間の決算を発表しました。
企業情報
企業名: 株式会社ワールド
証券コード: 36120
決算期: 2月末日
株式会社ワールドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ワールドは、2023年6月に開催された第65回定時株主総会において「定款の一部変更の件」が決議され、前連結会計年度より決算期(事業年度の末日)を3月31日から2月末日に変更しています。
主な事業
株式会社ワールドは、ブランド事業、デジタル事業、プラットフォーム事業の3つの事業セグメントを展開しています。ブランド事業では、国内外で婦人服、紳士服、雑貨などを販売しており、デジタル事業ではファッションに特化したECモール運営やデジタルソリューションの提案を行っています。また、プラットフォーム事業では、生産、販売、物流などのサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上収益584億1百万円(前年同期比9.3%増)、コア営業利益65億35百万円(同17.3%増)、営業利益66億51百万円(同16.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益40億99百万円(同21.4%増)と、増収増益を達成しています。特にデジタル事業とプラットフォーム事業の業績が好調に推移しました。
売上・利益の推移
売上収益は前年同期比9.3%増加し、584億1百万円となりました。利益面では、コア営業利益が65億35百万円と前年同期比17.3%増、営業利益は66億51百万円と16.0%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は40億99百万円と21.4%増となり、全ての利益段階において二桁の増益を記録しました。
四半期連結貸借対照表について
資産合計は2,418億85百万円と前連結会計年度末に比べ22億1百万円増加しました。一方、負債合計は1,497億80百万円と14億86百万円減少しました。資本合計は921億5百万円と36億87百万円増加しています。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び現金同等物188億41百万円、売上債権及びその他の債権200億89百万円、棚卸資産278億55百万円などとなっています。
負債の部
負債の主な内訳は、仕入債務及びその他の債務310億91百万円、借入金353億10百万円、リース負債350億21百万円などとなっています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、資本金51億1百万円、資本剰余金151億37百万円、利益剰余金583億25百万円などとなっています。
ROAとROE
ROA(コア営業利益ベース)は前連結会計年度の4.8%から6.3%に改善し、ROE(親会社の所有者に帰属する当期利益ベース)は前連結会計年度の7.1%から9.6%に向上しています。収益性が高まり、資本効率も改善傾向にあるといえます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー69億43百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フロー9億35百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フロー80億79百万円の支出となっています。現金及び現金同等物の当第1四半期連結累計期間末残高は188億41百万円となりました。
配当の支払額
当第1四半期連結累計期間においては、1株当たり30円の配当を実施しており、配当金の総額は10億21百万円となっています。
今後の展望
当社は2年目を迎える「PLAN-W」の中期経営計画において、「持続的成長と利益の証明」を掲げ、取り組んでいます。当第1四半期連結累計期間は売上・利益ともに増加し、順調な滑り出しとなっています。今後も引き続き、人材競争力の強化と最高益水準の実現に向け、グループの成長力を加速させていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ワールドの2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期連結累計期間の決算は、増収増益となりました。特に、デジタル事業とプラットフォーム事業の好業績が目立ちます。また、ROAやROEなどの収益性指標も改善傾向にあり、財務体質の安定化も進んでいます。今後も「PLAN-W」の達成に向け、人材強化や収益基盤の拡大に取り組んでいくことが期待されます。
株式会社ワールドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ワールドは2023年6月に開催された株主総会において決算期を3月31日から2月末日に変更しました。当第1四半期連結累計期間の配当は1株当たり30円で、配当金総額は10億21百万円となっています。今後も安定した財務基盤を維持しつつ、成長投資にも注力していく方針のようです。