ビリングシステム株式会社の決算報告では、売上高が前年比約16%増加し、経常利益も前年比43%増加と好調な業績が発表されました。決済サービスやキャッシュレス端末の需要拡大により、収益が順調に伸びている様子がうかがえます。
企業情報
企業名: ビリングシステム株式会社
証券コード: 36230
決算期: 12月
ビリングシステム株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
ビリングシステム株式会社は12月決算を行っており、2023年12月期の第1四半期決算（2024年1月1日から3月31日まで）の報告を行いました。
主な事業
ビリングシステム株式会社は、決済支援サービスを中心とした事業を展開しています。具体的には、クイック入金サービスや公共料金支払い代行サービスなどの決済代行サービスに加え、スマホ決済サービス「PayB」の提供や、キャッシュレス決済端末の販売などを行っています。幅広い決済関連サービスを手掛けることで、キャッシュレス決済市場の成長に合わせた事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第1四半期の業績は、売上高が前年同期比約16%増加の995,601千円、経常利益は前年同期比約43%増加の144,211千円と好調な結果となりました。売上高の増加と固定費の抑制により、営業利益率は14.5%と高水準を維持しています。決済サービスの需要拡大と効率的な事業運営により、収益性の高い事業展開を実現しているようです。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は毎年着実に増加しており、経常利益も増加傾向にあることがわかります。決済サービスのニーズの高まりに伴い、売上が順調に拡大しているようです。一方で、コスト管理にも注力し、経常利益率は10%前後で推移しています。事業規模の拡大と収益性の両立を実現してきたと評価できるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
ビリングシステム株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が前期末比1.8%増加の21,399,386千円となっています。主な増加要因は、現金及び預金の増加です。一方、負債は前期末比0.5%増加の18,767,748千円となっており、借入金の増加などが影響しています。純資産は前期末比0.7%増加の2,631,637千円と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比0.4%増加しています。事業の収益性の高さを反映し、手元流動性も十分に確保できているようです。また、売掛金などの営業債権も順調に推移しており、資産構成は適切に保たれていると考えられます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が前期末比2.5倍に増加した一方で、法人税の支払いなどにより未払法人税等が減少しています。金融機関からの借入を活用しつつ、適切な資金繰りを行っているようです。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が増加しています。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と、前期の利益配当を反映したものです。自己資本比率は11.8%と健全な水準を維持しており、財務の健全性が確保されています。
ROAとROE
ビリングシステム株式会社のROA（総資産経常利益率）は0.7%、ROE（自己資本当期純利益率）は3.6%となっています。前年同期と比べROAが0.2ポイント、ROEが0.6ポイントそれぞれ上昇しています。これは、経常利益の増加と自己資本の効率的な活用により収益性が向上したことを示しています。決済サービスの事業拡大と効率的な経営により、収益性と資本の効率性が高まっていることがうかがえます。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは順調に確保されています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっています。これは、事業拡大に向けた設備投資などによるものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローでは、借入金の増加で資金調達を行っています。全体としては、事業拡大のための投資と、それを支える資金調達が適切に行われているといえるでしょう。
配当の支払額
ビリングシステム株式会社は、2024年3月に1株当たり12円の期末配当を実施しました。前期の1株当たり10円から増配となっており、安定した配当政策を維持しています。配当性向は15.1%と、収益力の向上に応じて株主還元も行われている状況がうかがえます。
今後の展望
ビリングシステム株式会社は、キャッシュレス決済市場の成長に合わせ、決済サービスの拡大に注力していく方針です。既存の決済代行サービスに加え、スマホ決済サービス「PayB」の拡大や、キャッシュレス決済端末の販売などで、顧客ニーズに応えた事業展開を進めていくとのことです。今後も、決済関連市場の伸長に合わせた収益拡大が期待できそうです。
編集部のまとめ
ビリングシステム株式会社の2024年1-3月期の決算は、売上高、経常利益ともに前年同期比で大幅な増加を果たし、順調な業績を示しました。決済サービスの需要拡大と効率的な事業運営により、収益性の高い事業展開を実現しています。財務体質も健全に維持されており、今後も決済市場の成長に合わせた事業拡大が期待できそうです。引き続き、顧客ニーズに合わせた新サービス開発と、効率的な事業運営を通じて、高収益事業を継続していきそうです。
ビリングシステム株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ビリングシステム株式会社は12月決算を行っています。2024年3月に1株当たり12円の期末配当を実施しました。前期から1円増配となっており、安定した配当政策を維持しています。決算期の12月はいわゆる「大型連休」もあり、決算作業に集中できる時期といえます。今回の決算では、決済サービスの需要拡大に伴い、売上高や利益が大幅に増加しており、収益力の高さが示されました。今後も決済市場の成長に合わせ、新サービスの展開や効率的な事業運営により、更なる業績拡大が期待できそうです。
