この度、テックファームホールディングス株式会社の2024年3月期第3四半期決算報告書が公開されました。売上高は前年同期比20.1%減の36億8,600万円となりましたが、営業利益は前年同期比9.5%増加の1億6,300万円と、堅調な業績を維持しています。同社は先端技術を活かしたIT事業を展開しており、新型コロナ禍の影響も一部残るものの、強固な事業基盤と収益力の強化に取り組んでいる様子が伺えます。今後の持続的な成長に期待が高まります。
企業情報
企業名: テックファームホールディングス株式会社
証券コード: 36250
決算期: 2024年3月期
テックファームホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
テックファームホールディングス株式会社の決算は、3月31日を期末としており、5月中旬に四半期報告書が提出されています。毎年9月には株主総会も開催されています。
主な事業
テックファームホールディングス株式会社は、先端技術を基盤としたIT事業を展開しています。具体的には、コンピューターソフトウェアの受託開発や自社サービスの提供、さらには越境ECのプラットフォーム運営など、幅広い事業領域に取り組んでいます。最先端テクノロジーと高い創造力を強みに、顧客企業のDX推進をサポートしています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高が36億8,600万円と前年同期比で20.1%の減少となりましたが、営業利益は1億6,300万円と前年同期比9.5%の増加となっています。また、経常利益は1億7,700万円と10.1%の増加、さらに親会社株主に帰属する四半期純利益は7,900万円となり、前年同期の純損失から大幅に改善しています。これにより、同社の利益率も向上している様子が伺えます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、2023年3月期は売上高が46億1,300万円、経常利益が1億6,100万円と、前期からやや減少傾向にありました。しかし、今期は第3四半期累計で前年同期比20.1%減の36億8,600万円となったものの、利益面では経常利益が1億7,800万円と10.1%増加と健闘しています。同社は安定した収益基盤を維持しつつ、先進技術の活用で新たな事業展開にも期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は40億2,300万円となっています。流動資産は35億4,700万円と大半を占め、主な内訳は現金及び預金(21億6,300万円)と受取手形、売掛金及び契約資産(8億7,800万円)です。一方、負債合計は18億2,200万円で、流動負債が17億8,900万円が大部分を占めています。純資産は22億100万円と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産合計は40億2,300万円で、その大部分は流動資産の35億4,700万円が占めています。流動資産の主な内訳は、現金及び預金(21億6,300万円)と受取手形、売掛金及び契約資産(8億7,800万円)です。一方、固定資産は4億7,500万円で、投資その他の資産が4億4,100万円と大部分を占めています。
負債の部
負債合計は18億2,200万円で、その大部分は流動負債の17億8,900万円が占めています。流動負債の主な内訳は、買掛金(1億6,400万円)と未払法人税等(8,900万円)などです。固定負債は3,200万円と少額です。
純資産の部
純資産合計は22億100万円で、自己資本比率は54.7%と健全な水準を維持しています。利益剰余金は1億3,200万円で、1株当たり純資産は310円となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は4.4%、ROE(自己資本利益率)は3.6%となっています。前期と比べてROAは上昇しており、経営の効率性が高まっていることがうかがえます。一方、ROEは前期より低下しているものの、自己資本比率が54.7%と健全に推移しているため、今後の収益力向上に期待が持てます。
キャッシュフロー
同社の四半期連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは1億9,200万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは1億円のマイナスで、財務活動によるキャッシュ・フローは3,500万円のマイナスとなっています。この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物は21億6,300万円となり、財務基盤の強さが窺えます。
配当の支払額
同社は、年1回の期末配当を行っています。2023年9月の定時株主総会では、1株当たり5円の配当が決議されており、総額では3,500万円の配当金を支払っています。株主還元の充実にも努めています。
今後の展望
テックファームホールディングス株式会社は、先端技術を活用した高付加価値ソリューションの提供やクロスボーダー流通プラットフォームの運営など、成長性の高い事業に注力しています。AI、XR、Web3.0など最新技術の活用により、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、収益基盤の強化に取り組んでいく方針です。また、アジアを中心とした海外市場への事業展開にも力を入れており、今後の業績拡大につながることが期待されます。
編集部のまとめ
テックファームホールディングス株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、売上高は減少したものの、営業利益や経常利益は前年同期比で増加と、収益面では良好な結果となりました。今後はAI、XRなどの先進技術を活用したサービス提供や、アジア市場への展開など、成長性の高い事業に注力し、更なる業績拡大が期待されます。同社は、最先端技術とイノベーションでDXを推進する企業として注目に値しています。
テックファームホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
テックファームホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、四半期報告書は毎年5月に提出されています。また、配当は年1回の期末配当で、2023年9月の定時株主総会では1株当たり5円の配当が決議されました。同社は着実な収益基盤を築きつつ、株主還元にも力を入れている企業といえるでしょう。