株式会社データホライゾンの2023年12月期第2四半期業績が発表されました。売上高は前年同期比38.7%増の23億72百万円と大幅な増収となりました。国民健康保険や後期高齢者医療広域連合などの保険者向けの予防・健康づくりの支援業務が順調に推移し、業績に寄与しています。利益面では営業損失は4億45百万円となりましたが、前年同期と比べ16.8%改善しており、今後の収益性向上が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社データホライゾン
証券コード: E21553
決算期: 2023年12月期第2四半期
株式会社データホライゾンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社データホライゾンは毎年6月30日が事業年度の末日となっています。今回発表された決算は2023年12月期第2四半期の業績で、連結会計年度の第2四半期(2023年7月1日~2023年12月31日)の決算となります。
主な事業
株式会社データホライゾンはヘルスケア事業を主力としており、自治体の保険者向けにデータ分析やデータヘルス計画の策定支援を行っています。地域医療の課題解決やコストの適正化に向けて、データを活用した取り組みをサポートしています。2022年10月にはデータ利活用サービスを手がけるDeSCヘルスケア株式会社を子会社化し、事業領域の拡大を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は23億72百万円と前年同期比38.7%の大幅増収となりました。主力のデータヘルス計画策定支援業務が好調に推移し、取引保険者数も過去最高水準になる見通しです。一方で、のれん償却費の発生などから営業損失は4億45百万円となりましたが、前年同期と比べ16.8%の改善が見られました。収益力向上に向けて着実に進展しているといえるでしょう。
売上・利益の推移
2023年12月期第2四半期の売上高は23億72百万円と大幅な増収となりました。一方で、経常損失は4億35百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は4億20百万円となっています。前年同期と比べると、売上高は約6億62百万円増加し、損失額も減少傾向にあります。業績の改善が進んでいるといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第2四半期末の四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は前期末比18億14百万円増加の82億5百万円となっています。負債合計も前期末比22億31百万円増加の45億96百万円となっています。純資産は前期末比4億16百万円減少の36億9百万円で、自己資本比率は42.6%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が17億63百万円増加しており、売掛金及び契約資産の増加が主な要因です。固定資産も51百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が11億77百万円増加し、短期借入金が17億円増加しています。固定負債も10億53百万円増加しており、長期借入金が11億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、4億16百万円減少し、36億9百万円となっています。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上などが主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は第2四半期連結累計期間で-5.3%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は-11.6%となっています。いずれも赤字決算となったことで低い水準となっていますが、前年同期と比べて改善傾向にあります。事業の収益性向上に向けた取り組みが着実に成果を上げつつあると評価できるでしょう。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが19億76百万円のマイナス、投資活動によるキャッシュ・フローが3億52百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが22億75百万円のプラスとなっています。
営業キャッシュ・フローがマイナスとなっているのは、税金等調整前四半期純損失の計上や売上債権の増加などが要因です。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスで、主に金融機関からの短期借入れによる資金調達が寄与しています。
配当の支払額
当第2四半期連結累計期間では配当の支払いはありません。株主還元については、経営環境や業績の状況を勘案しながら、今後の検討課題と考えられます。
今後の展望
データヘルス計画策定支援業務の受注拡大や、子会社DeSCヘルスケアの事業も本格化することから、通期業績の大幅な改善が期待できると考えられます。デジタル技術を活用したヘルスケアサービスを通じて、地域医療課題の解決に貢献していく方針です。今後の収益力向上と事業基盤の強化に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社データホライゾンは、自治体の保険者向けにデータ分析やデータヘルス計画の策定支援を行う「ヘルスケア事業」を展開しています。当第2四半期は売上高が大幅に増加し、収益性の改善も見られました。今後は子会社DeSCヘルスケアの事業拡大も追い風となり、通期業績の更なる向上が期待されます。地域医療の課題解決に貢献する同社の取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社データホライゾンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社データホライゾンの事業年度末日は6月30日です。今回発表された決算は2023年12月期第2四半期の業績で、連結会計年度の第2四半期(7月1日~12月31日)の決算となります。
また、当第2四半期連結累計期間では配当の支払いはありません。経営環境や業績の状況を勘案しながら、今後の検討課題としています。