株式会社ジー・スリーホールディングスの2023年度第2四半期決算報告をご紹介します。同社は再生可能エネルギー事業や新規エネルギー事業、サステナブル事業などを展開する注目の企業です。今回の決算では、販売活動の継続やコストの削減などに取り組み、前年同期に比べて収支の改善が見られたようです。今後も環境関連分野での事業展開に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社ジー・スリーホールディングス
証券コード: 36470
決算期: 2023年度第2四半期(2023年9月1日〜2024年2月29日)
株式会社ジー・スリーホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
同社の決算日は8月31日で、第2四半期は2023年9月1日〜2024年2月29日の期間です。年2回の本決算と四半期決算を行っています。
主な事業
同社は再生可能エネルギー事業を中核に、太陽光発電所の販売や運営管理、太陽電池モジュールの販売などを手がけています。さらに、非常用ガスエンジン発電機やマグネシウム電池の開発、健康食品や化粧品の販売など、新エネルギーやサステナビリティ分野にも事業領域を広げています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の売上高は123百万円と前年同期比で87.5%減少しました。この主な要因は、前期に売上が計上された太陽光パネルの販売がなかったためです。一方、営業損失は171百万円、経常損失は178百万円となり、前年同期と比べて損失幅が拡大しました。これは販売用不動産の未売却や健康食品・化粧品の販売減少などが影響したものと考えられます。
売上・利益の推移
同社の売上高は直近3年間で1,187百万円、987百万円、123百万円と推移しており、利益面でも連続してマイナスが続いています。特に当期第2四半期は大幅な減収・減益となったものの、前期まではプラス圏を維持していたことから、今後の業績回復に期待がかかっています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は2,131百万円で、前期末比9百万円減少しました。一方、負債は561百万円と46百万円減少し、純資産は1,569百万円と37百万円増加しています。
資産の部
流動資産は1,873百万円と前期末比1百万円増加し、現金・預金や販売用不動産などが主な内訳です。固定資産は257百万円と10百万円減少しており、のれんや機械装置等の減少が主な要因となっています。
負債の部
流動負債は104百万円と17百万円減少し、主に1年内返済予定の長期借入金の返済によるものです。固定負債は457百万円と29百万円減少しており、長期借入金や長期設備関係未払金の返済が主な要因です。
純資産の部
純資産は1,569百万円と37百万円増加しました。これは資本金と資本剰余金がそれぞれ106百万円増加した一方で、利益剰余金が176百万円減少したためです。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は当期において-8.4%と大幅なマイナスとなりました。一方、ROE(自己資本利益率)は-11.2%と悪化しています。これは売上や収益の減少が影響しているためと考えられます。今後の業績改善に伴い、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
当期のキャッシュ・フローは、営業活動で29百万円の支出、投資活動で0.9百万円の支出、財務活動で170百万円の収入となりました。営業活動の支出は主に税金等調整前四半期純損失の計上によるものです。一方、財務活動では株式の発行などにより資金を調達しています。
配当の支払額
当期は配当を行っていません。同社は成長段階にあり、内部留保の確保を優先しているため、現時点では配当の実施は行われていません。今後の業績次第では配当の検討も期待されます。
今後の展望
同社は再生可能エネルギー事業を中心に、新規エネルギーや健康・化粧品事業など、環境関連分野での事業拡大を目指しています。COP28での目標強化を受け、国内外での再生可能エネルギー需要の高まりが期待されることから、今後の業績改善が期待されます。また、コスト削減や新規事業の育成にも努め、収益基盤の強化に取り組む方針です。
編集部のまとめ
株式会社ジー・スリーホールディングスは、再生可能エネルギーを中心に、新エネルギーやサステナビリティ分野でも事業を展開する注目の企業です。当第2四半期は大幅な減収減益となりましたが、今後の環境関連市場の拡大を背景に業績回復が期待されます。引き続き、事業の収益性向上と新分野への挑戦に注目していきたいと思います。
株式会社ジー・スリーホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は8月31日で、年2回の本決算と四半期決算を行っています。現時点では配当は実施されていませんが、今後の業績次第では配当の検討もありと期待できます。引き続き、同社の動向に注目していきましょう。
