株式会社モルフォの2023年11月期第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比46.0%増の655,124千円と大きく伸長しました。主力事業のスマートデバイス、車載/モビリティ、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが功を奏したようです。次期の業績にも期待が高まりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社モルフォ
証券コード: E25682
決算期: 10月期
株式会社モルフォの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社モルフォの決算日は10月31日です。決算期は11月1日から10月31日までの1年間となっています。四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。
主な事業
株式会社モルフォはイメージング・テクノロジーを軸に、スマートデバイス、車載/モビリティ、デジタルトランスフォーメーション(DX)の3つの事業領域で事業を展開しています。スマートフォンやパソコン向けのソリューション開発や、車載用画像処理システム、AIを活用したDXソリューションなどの提供を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が655,124千円と前年同期比46.0%の大幅増加となりました。一方で、営業損失は73,380千円となりました。しかし、前年同期の営業損失203,269千円と比べると大幅に改善しています。今後の業績に期待が高まります。
売上・利益の推移
直近1年間の売上高は2,383,343千円、経常損失は77,782千円でした。前年同期と比べると売上は大きく伸びましたが、利益面では赤字が続いています。今回の第1四半期は売上が伸びつつ赤字幅も縮小しており、業績回復への期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は3,585,181千円となり、前連結会計年度末に比べ122,277千円減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。一方で、負債合計は537,416千円と21,175千円減少しました。純資産は3,047,764千円となり、自己資本比率は85.0%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
総資産の大部分を占める流動資産は3,194,408千円となり、前連結会計年度末に比べ135,736千円減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。固定資産は390,772千円となり、前連結会計年度末に比べ13,459千円増加しました。
負債の部
流動負債は494,414千円と前連結会計年度末に比べ14,547千円減少しました。未払金の減少が主な要因です。固定負債は43,002千円と6,627千円減少しました。繰延税金負債の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産は3,047,764千円と前連結会計年度末に比べ101,102千円減少しました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失86,317千円の計上が主な要因です。自己資本比率は85.0%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは-2.4%、ROEは-2.8%となっています。前年同期と比べるとROAはやや改善し、ROEは悪化しています。売上高は増加したものの、減価償却費や研究開発費などの固定費が重荷となり、依然として赤字が続いている状況です。今後の収益性の向上が課題となっています。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により97,366千円の減少となりました。投資活動による支出も32,630千円となっています。財務活動によるキャッシュ・フローはゼロです。全体として現金及び預金が97,366千円減少しました。今後の収益性改善とキャッシュ・フローの改善が課題といえます。
配当の支払額
当第1四半期において、株式会社モルフォはの配当の支払いはありませんでした。過去にも配当実績はないため、当面の間、内部留保の活用に重点を置いて事業の成長を図っていくものと考えられます。
今後の展望
株式会社モルフォは2022年10月期より「Vision2024」と題した中期経営計画をスタートさせました。スマートデバイス、車載/モビリティ、DXの3つの事業領域で収益性の向上を目指すとしています。今期の業績は改善傾向にあり、今後の事業展開に期待が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社モルフォの2023年11月期第1四半期決算は、売上高が大幅に増加し、損失も縮小するなど、業績が改善の兆しを見せています。同社は中期経営計画「Vision2024」に沿って、スマートデバイス、車載/モビリティ、DXの3つの事業領域でイメージング技術を活かした事業拡大を目指しています。今後の業績回復に期待が高まっており、株主の皆さまも注目していく必要がありそうです。
株式会社モルフォの決算日や配当についてまとめました。
株式会社モルフォの決算日は10月31日で、決算期は11月1日から10月31日までの1年間です。四半期決算は2月、5月、8月、11月に発表されます。また、今回の第1四半期決算では配当の支払いはありませんでした。同社は内部留保の活用に重点を置いて事業の成長を図っていく方針のようです。