株式会社エイチームの最新決算状況をお伝えします。同社は、インターネットを通じて比較サイトやゲーム、ECサイトなどを企画・開発・運営する総合デジタルサービス企業です。売上高は11,915百万円、営業損失は185百万円となりました。事業別に見ると、ライフスタイルサポート事業は外部顧客への売上高が前年同期比で減少したものの、エンターテインメント事業とEC事業の収支が改善されました。
企業情報
企業名: 株式会社エイチーム
証券コード: 36620
決算期: 2023年8月1日〜2024年7月31日
株式会社エイチームの決算日・決算時期(スケジュール)は?
決算日は7月31日で、四半期決算は8月、11月、2月、5月に発表しています。注目されるのは通期の本決算で、毎年10月下旬頃に決算説明会を開催しています。
主な事業
株式会社エイチームは「ライフスタイルサポート事業」「エンターテインメント事業」「EC事業」の3つの事業を手掛けています。ライフスタイルサポート事業では比較サイトや情報サイトを、エンターテインメント事業ではスマートフォン向けゲームアプリを、EC事業では自社ブランドの化粧品などを展開しています。これらの事業を通じて、ユーザーの生活に密着したサービスを提供し続けています。
今期の業績と利益率は?
当四半期の売上高は11,915百万円、営業損失は185百万円となりました。利益率については厳しい状況が続いていますが、事業ごとの収支は改善傾向にあります。特に利益率の低かったEC事業において損失が大幅に縮小したことが好材料です。今後はコスト管理を徹底しつつ、各事業の成長を図っていく必要があるでしょう。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比で17.7%減少しました。一方で営業利益は赤字に転じましたが、前年同期から大幅に改善しています。事業別では、ライフスタイルサポート事業がやや減収減益となりましたが、エンターテインメント事業とEC事業の収支が改善しました。今後は事業ポートフォリオの最適化を進めることで、収益性の向上を目指します。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は13,021百万円と前期末から833百万円減少しました。現金及び預金が減少したことが主な要因です。一方、負債は3,754百万円と397百万円減少し、純資産は9,267百万円と436百万円減少しました。自己資本比率は71.2%と高水準を維持しています。
資産の部
流動資産が9,502百万円、固定資産が3,519百万円となっています。現金及び預金が5,695百万円と手許流動性は高い水準を維持しています。
負債の部
流動負債が3,072百万円、固定負債が681百万円です。買掛金が87百万円、未払金が2,511百万円となっています。
純資産の部
純資産は9,267百万円で、自己資本比率は71.2%と高水準を維持しています。利益剰余金が8,671百万円となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期比でやや低下し、ROEも前年同期比で減少しています。これは営業利益が赤字に転じたことが主な要因です。一方で、自己資本比率は高水準を維持しているため、今後の収益性の改善に期待がかかります。
キャッシュフロー
当四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは192百万円の収入となりました。現金及び現金同等物の期末残高は5,695百万円と、手許流動性は十分な水準を確保しています。今後は投資活動によるキャッシュ・アウトを抑制しつつ、営業活動の改善に注力し、手元資金の有効活用を図っていく方針です。
配当の支払額
当社は株主還元の一環として、1株当たり年間配当金を16円としています。当四半期の配当金総額は295百万円となりました。今後も安定配当を維持していく予定です。
今後の展望
株式会社エイチームは、2025年7月期までにプライム市場上場維持基準に適合するべく、経営資源の最適配分を進めています。事業ポートフォリオの見直しや収益性の改善に取り組み、より強固な経営基盤の構築を目指します。リスクマネジメントと経営の効率化を両立しながら、持続的な成長を実現していく考えです。
編集部のまとめ
株式会社エイチームは、売上高は減少したものの、事業ごとの収支改善が進みつつあります。一時的な赤字幅の縮小もプラスの材料です。今後は各事業の収益性向上とポートフォリオの最適化を図り、中長期的な成長につなげていくことが重要でしょう。株主還元に対する姿勢も積極的で、投資家の期待にも応えられる企業だと評価できます。
株式会社エイチームの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エイチームの決算日は7月31日で、四半期決算は年4回発表しています。通期決算は10月下旬に発表する年間スケジュールです。配当金は1株あたり年間16円を維持しており、安定した株主還元を行っています。今後も収益力の向上と株主還元の両立を目指す姿勢が注目されます。