株式会社オルトプラス(証券コード: 36720)の直近の決算報告を見てみると、ゲームの開発・運営事業を中心に順調な業績を維持していることがわかります。今期の売上高は922,774千円と前年同期比で14.9%の減少となりましたが、経常損失は149,284千円と大幅に改善されました。運営タイトルの整理や人件費削減などによりコストが大幅に削減された結果です。今後はさらなる受託開発の拡大や新規事業への取り組みにも注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社オルトプラス
証券コード: 36720
決算期: 9月期
株式会社オルトプラスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オルトプラスの決算期は9月期で、第1四半期の決算日は12月31日となっています。決算から2か月以内に四半期報告書を提出する必要があるため、同社の第1四半期決算報告日は2024年2月9日となりました。
主な事業
株式会社オルトプラスは、スマートフォン向けアプリを中心としたオンラインゲームの企画・開発・運営を行うゲーム事業と、ゲーム会社向けに人材サービス等を提供するゲーム支援事業の2つの事業を展開しています。特に、ゲーム事業においては、他社タイトルの開発受託や運営受託の拡大に注力しており、安定した収益確保を目指しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高922,774千円、経常損失149,284千円と前年同期から大幅に改善されました。運営タイトルの整理や人件費の削減などによりコストが大幅に減少し、利益率も向上しています。特にゲーム事業における安定収益の確保が功を奏した模様です。
売上・利益の推移
過去3期の業績を見ると、売上高は前期4,387,858千円から当期922,774千円へと減少しましたが、経常損失は前期522,240千円から当期149,284千円へと大幅に改善されています。これは運営タイトルの整理や経費削減に取り組んだ成果が表れたものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社オルトプラスの当第1四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,847,037千円となっています。前期末比で50,562千円の減少となっています。
資産の部
流動資産は1,609,530千円と前期末比で48,541千円減少しました。現金及び預金は955,283千円と増加しましたが、売掛金及び契約資産が550,422千円と減少したことが主な要因です。固定資産は237,506千円と前期末比で2,020千円減少しています。
負債の部
負債合計は883,915千円と前期末比で59,616千円減少しました。流動負債は881,578千円と59,650千円減少し、固定負債は2,337千円と33千円増加しています。
純資産の部
純資産合計は963,121千円と前期末比で9,054千円増加しました。これは主に新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
株式会社オルトプラスのROAは前期末時点で-23.2%と低水準でしたが、当第1四半期では-8.0%まで改善されています。同様にROEも前期末時点の-51.8%から-15.6%へと大幅に上昇しています。これは主に経常損失の大幅な改善によるものと考えられます。
キャッシュフロー
株式会社オルトプラスの当第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが14,687千円の収入、投資活動によるキャッシュフローが88千円の支出、財務活動によるキャッシュフローが93,330千円の収入となっています。新株予約権の行使によりキャッシュが増加したことが主な要因です。
配当の支払額
株式会社オルトプラスは現在、連続の損失計上により配当を行っていません。今後、業績の回復と共に配当再開に向けた検討が行われることが期待されます。
今後の展望
株式会社オルトプラスは、今後さらなる収益力の向上に向けて、他社タイトルの開発受託や運営受託の拡大に注力していくことが重要です。また、ゲームの知見を活かしたゲーム周辺領域での新規事業の展開にも期待が寄せられています。コストの削減と新たな収益源の開拓により、着実な業績回復が期待できそうです。
編集部のまとめ
株式会社オルトプラスの今回の決算報告では、前期から大幅な経常損失の改善が確認できました。運営タイトルの整理や経費削減などに取り組み、収益性の向上につなげている様子が伺えます。今後は受託開発の拡大や新規事業への取り組みにも注目が集まりそうです。株主の皆さまにとっても期待の持てる業績推移と言えるでしょう。
株式会社オルトプラスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オルトプラスの決算期は9月期で、第1四半期の決算日は12月31日です。現時点では配当を行っていませんが、今後の業績回復に伴い配当再開に向けた検討が期待されます。同社の事業展開や業績の推移に今後も注目していきたいと思います。