株式会社ディー・エル・イーの2023年度第3四半期決算がでました。ソーシャルキャラクターを活用したマーケティングサービスを中心に事業を展開しているこの企業は、今期も売上・利益面で着実に成長を続けています。
企業情報
企業名: 株式会社ディー・エル・イー
証券コード: 36860
決算期: 3月期
株式会社ディー・エル・イーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ディー・エル・イーの決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が期末となります。
主な事業
株式会社ディー・エル・イーは、自社で制作したソーシャルキャラクターを活用して、広告やマーケティング支援サービスを提供しています。自社IPを活用したコンテンツ制作、ライセンス事業、ゲームアプリ事業なども展開しており、デジタルコンテンツ分野で強みを発揮しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1,165,375千円と前年同期比で12.4%減となりました。一方で、営業損失は430,369千円と前年同期比で拡大しています。しかし、経常損失は431,854千円と改善傾向にあり、当期純損失も295,518千円と縮小しています。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、2023年3月期の売上高は2,020,801千円、経常損失は336,880千円でした。一方、2024年3月期第3四半期では売上高は減少したものの、経常損失は縮小傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は、総資産が3,796,041千円、負債が602,095千円、純資産が3,193,946千円となっています。総資産は前連結会計年度末比で612,265千円の増加、負債は203,109千円の増加、純資産は409,156千円の増加となっています。
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末比で612,265千円増加しています。これは主に投資有価証券が964,348千円増加したことによるものです。一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が276,678千円減少しています。
負債の部
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末比で203,109千円増加しています。これは主に繰延税金負債が256,950千円増加したことによるものです。一方で、買掛金が102,326千円減少しています。
純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末比で409,156千円増加しています。これは主にその他有価証券評価差額金が578,960千円増加したことによるものです。一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失が295,518千円計上されています。
ROAとROE
当社のROAは前期3.8%から当第3四半期1.2%と低下傾向にあります。一方、ROEは前期9.1%から当第3四半期4.6%と減少しています。これは主に営業損失の計上による利益の減少が影響していると考えられます。今後は収益性の改善に向けた取り組みが重要となってきています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結会計期間末の現金及び預金残高は1,224,543千円と前連結会計年度末比で197,455千円減少しています。営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっているものの、投資活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、必要な資金は確保できています。
配当の支払額
当社は過去の配当実績がなく、今期も配当の予定はありません。事業の成長に向けた内部留保の活用に注力していると考えられます。
今後の展望
株式会社ディー・エル・イーは、自社IPを活用したソーシャルキャラクターのマーケティングサービスを強化するとともに、放送事業や他社ブランドとの協業などシナジーの創出にも注力していく方針です。また、収益性の改善に向けたコスト削減にも取り組むことで、中長期的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社ディー・エル・イーは、ソーシャルキャラクターを活用したマーケティングサービスを中心に事業展開しており、自社IPの価値向上と収益性の改善に注力しています。当第3四半期は売上高が減少したものの、損失の縮小が進んでおり、今後の業績回復に期待が高まります。また、手元の現金も十分に確保されているため、継続企業の前提に関する懸念もなく、中長期的な成長に向けて順調に推移しているといえます。
株式会社ディー・エル・イーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ディー・エル・イーの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が期末となります。また、同社は過去の配当実績がなく、今期も配当の予定はありません。事業の成長に向けた内部留保の活用に注力していると考えられます。