株式会社フィックスターズの2023年12月期の決算報告が公表されましたので、その内容をわかりやすく解説していきたいと思います。フィックスターズは、ソフトウェア開発技術を活用して、未来社会の構築に貢献する企業です。
企業情報
企業名: 株式会社フィックスターズ
証券コード: 36870
決算期: 2023年9月30日
株式会社フィックスターズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フィックスターズの決算は9月30日に行われ、四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日に行われます。今回の決算は2023年12月31日の第1四半期決算となります。
主な事業
株式会社フィックスターズは、ソフトウェアの高速化に特化した技術を持つ企業です。自動運転、半導体、医療、金融など、さまざまな分野のソフトウェアの高速化を手がけ、大量データの高速処理を実現しています。また、最近ではクラウドサービスやエッジデバイスの提供にも注力し、新たな収益の柱づくりに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高1,854,347千円、営業利益524,591千円、親会社株主に帰属する四半期純利益337,793千円となりました。利益率は、営業利益率28.3%、四半期純利益率18.2%と高水準を維持しています。ソフトウェアの高速化技術が引き続き高い需要を集めていることが好業績につながっています。
売上・利益の推移
売上高は前年同期比8.1%増と順調に推移しています。営業利益は前年同期比8.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比3.4%増と、いずれも増加しています。ソフトウェアの高速化サービスが好調に推移していることが、収益の伸びに寄与しているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社フィックスターズの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計7,663,191千円、負債合計1,964,946千円、純資産合計5,698,245千円となっています。資産は前期末比6.3%減少しましたが、負債も10.3%減少しており、財務状況は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金4,014,731千円と手元流動性が高い状態です。一方で、売上債権が減少したことから、流動資産合計6,879,887千円と前期末比6.0%減少しました。
負債の部
負債の部では、借入金1,098,348千円と有利子負債が減少したことで、負債合計1,964,946千円と前期末比16.7%減少しました。財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産合計は 5,698,245千円となり、自己資本比率71.9%と高水準を維持しています。利益剰余金の減少がありましたが、全体として健全な財務状況が続いています。
ROAとROE
ROAは前年同期の6.7%から7.1%に上昇し、ROEは前年同期の5.8%から5.9%に上昇しています。ソフトウェアの高速化サービスが順調に推移し、資産効率や株主資本効率の改善につながっています。今後も高い収益性を維持していくことが期待されます。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは490,294千円の収入となり、投資キャッシュ・フローは15,693千円の支出、財務キャッシュ・フローは1,109,001千円の支出となっています。財務活動においては、借入金の返済や配当金の支払いがあったため、全体としては614,381千円のキャッシュ減少となりました。手元流動性は高いものの、積極的な投資や成長に向けて、今後のキャッシュマネジメントに注目が集まります。
配当の支払額
当第1四半期の配当金は、1株当たり13円が支払われています。前年同期の10円から増額しており、株主還元の強化が注目されます。今後も持続的な成長と株主還元が期待されます。
今後の展望
株式会社フィックスターズは、2024年9月期から2026年9月期までの中期経営ビジョンを発表しました。生成AI・数理最適化がますます身近となる中、同社の高効率なソフトウェア技術がクラウドとエッジの両サイドで、コンピューティング基盤を支えていく世界の実現を目指しています。今後もソフトウェアの高速化技術を活かしたフロー型収益の拡大と、クラウドサービスやエッジデバイスの提供によるストック型収益の積み上げに注力していきます。
編集部のまとめ
株式会社フィックスターズの決算は、売上高、利益とも増加基調で順調に推移しています。高効率なソフトウェア技術を武器に、様々な分野でニーズを取り込み、高い収益性を維持し続けています。また、財務体質の強化や積極的な株主還元にも取り組んでおり、今後の成長が期待されます。
株式会社フィックスターズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フィックスターズの決算は9月30日に行われ、四半期決算は12月31日、3月31日、6月30日に行われます。今回は2023年12月31日の第1四半期決算でした。配当金は1株当たり13円が支払われ、前年同期比増額となっています。今後も持続的な成長と株主還元が期待されます。