株式会社SHIFTの四半期決算報告が発表されました！売上高は2024年5月31日までの第3四半期累計期間で81,143百万円となり、前年同期比で28.1%もの大幅な増収を果たしました。利益面でも、営業利益は7,063百万円と着実に成長を遂げています。これは同社の「SHIFT1000」成長戦略が着実に成果を上げてきていることを示しています。売上高1,000億円企業を目指す同社の取り組みには今後も注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社ＳＨＩＦＴ
証券コード: E30969
決算期: 8月31日
株式会社ＳＨＩＦＴの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社SHIFTの決算日は8月31日です。そのため、四半期決算は11月、2月、5月、8月の年4回行われています。今回発表されたのは2023年9月1日から2024年5月31日までの第3四半期の決算となります。
主な事業
株式会社SHIFTは、ソフトウェアテスト関連サービス、ソフトウェア開発関連サービス、その他近接サービスの3つのセグメントを展開しています。ソフトウェアテスト関連では品質保証やセキュリティサービスを、ソフトウェア開発関連では開発や設計、データ分析などのサービスを提供しています。また、Webサイトの企画制作やクラウドサービスなども手掛けています。
今期の業績と利益率は？
今期第3四半期の売上高は81,143百万円となり、前年同期比で28.1%の大幅増収を達成しました。一方で、営業利益は7,063百万円と前年同期比では14.2%の減益となりました。これは、新規案件獲得の遅れや一時的なM&A関連費用の発生などが影響しているようです。利益率については、営業利益率は8.7%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の推移を見ると、売上高は着実に増加してきています。2022年8月期は88,030百万円、今期第3四半期までで81,143百万円と好調な伸びを示しています。一方で、営業利益は8,234百万円、7,063百万円と、短期的には減益傾向にあります。しかし、中長期的には増益基調を維持できると期待されています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は61,054百万円となっています。このうち、流動資産は35,560百万円で、主に現金及び預金、売掛金等で構成されています。また、固定資産は25,493百万円で、のれんなどの無形固定資産が大部分を占めています。
資産の部
同社の資産は着実に積み上がっています。現金及び預金が21,166百万円と厚い手元流動性を確保しているほか、売掛金及び契約資産が11,907百万円あり、売上の回収も順調に行われています。また、のれんが12,358百万円と大きな割合を占めていることから、M&Aを通じた事業拡大に力を入れていることがうかがえます。
負債の部
負債合計は28,228百万円で、そのうち借入金が14,869百万円と大きな割合を占めています。M&Aのための資金調達や運転資金の確保などに利用されていると考えられます。一方で、仕入債務やその他の未払金も合わせて7,063百万円あり、事業運営上の支払いも適切に行われています。
純資産の部
純資産は32,826百万円と、総資産の半分以上を占めています。利益剰余金が21,196百万円と大きな割合を示しており、着実に内部留保が積み上がってきています。また、自己資本比率は52.5%で、財務の健全性も高水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社SHIFTのROA(総資産経常利益率)は過去3年で10%前後で推移しています。直近の第3四半期では11.9%となっており、高い収益性を維持できています。一方のROE(自己資本当期純利益率)は直近第3四半期で10.0%と、これまでの10%台前半から少し低下しています。これは一時的な利益抑制要因によるものと考えられます。今後の成長に合わせて、ROEの改善も期待されます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは良好な状況となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは9,747百万円の収入超過と堅調です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは9,807百万円の支出超過となっています。これはM&Aなどの積極的な事業投資に充てられたものと考えられます。財務活動でも借入などにより3,634百万円の収入超過を確保しており、全体としてcash流動性は良好に維持されています。
配当の支払額
株式会社SHIFTは、これまで配当は行っていません。内部留保を活用して事業拡大に注力してきたためです。今後は積極的な配当実施も検討されるかもしれませんが、当面は成長投資に注力する方針のようです。株主還元については、今後の方針にも注目が集まっています。
今後の展望
株式会社SHIFTは、「SHIFT1000 – シフトワンサウザンド –」と称する売上高1,000億円企業を目指す成長戦略を掲げています。今回の決算では一時的な減益要因もありましたが、中長期的な成長軌道は変わっていません。DX需要の高まりや、M&Aによる事業拡大などにより、引き続き高成長を遂げていくことが期待されます。今後の業績動向に注目が集まります。
編集部のまとめ
株式会社SHIFTは、ソフトウェア関連サービスを中心に事業を展開し、好調な業績を維持し続けている企業です。今期第3四半期の決算では、一時的な減益要因もありましたが、中長期的な成長軌道は変わっておらず、売上高1,000億円企業を目指す「SHIFT1000」戦略を着実に推進しています。同社の業績と事業戦略の行方に今後も注目していきたいと思います。
株式会社ＳＨＩＦＴの決算日や配当についてまとめました。
株式会社SHIFTの決算日は8月31日で、四半期決算は11月、2月、5月、8月の年4回行われています。また、同社は現在のところ配当は実施していませんが、今後の業績に合わせた積極的な配当実施も検討されるかもしれません。同社の業績や株主還元策に引き続き注目していきましょう。
